オープン戦も3/25(日)で終了し、いよいよ3/30(金)のセ・パ同時開幕のプロ野球シーズンを待つばかり(マリナーズ×アスレチックスのMLB東京ドーム開幕戦もありますが)。となると、定番は優勝予想だが、ウレぴ総研でも優勝チーム予想のアンケートを実施し、このような結果になった。

ウレぴ総研リサーチ・セ・リーグ優勝予想

ウレぴ総研リサーチ・パ・リーグ優勝予想

原辰徳監督 (C)YOMIURI GIANTS
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オープン戦も進み、予想も変わったのでは? と言うのも、今季はセ・パで対照的なシーズンだからだ。セ・リーグは何と言っても巨人、何はなくとも巨人が大本命である。ソフトバンクからエース杉内と昨年の最多勝ホールトンが加入した先発陣はハッキリ言って反則だ。東野、ゴンザレス、宮國で残り先発2枠を争い、昨季中盤の立役者・西村が抑えに回る贅沢ぶり(しかも、守護神・久保が5月中旬の戦線復帰予定と見られていたが、どうやら開幕に間に合いそう)。打撃陣も'07・'08年本塁打王の村田が加わり、さらにボウカーが期待以上の働きを見せるなど、超重量打線を形成する。
     

石川雄洋
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戦力的には頭ひとつどころか、図抜けた巨人をV2・中日、石川、館山、由規の先発3本柱が揃うヤクルト、巨人に匹敵する強力打線を誇る阪神が追う展開か。ここまでなら、昨季までの下馬評と変わらないが、今季は下位が指定席だった2チームも期待を抱かせる雰囲気がある。広島はエース前田、13勝のバリントン、2年目の福井、ドライチルーキー・野村らが新投手王国を形成する。中畑監督のパフォーマンスでプレシーズンの話題を独占したDeNAも新キャプテンの石川をはじめ、'10年イースタン盗塁王・梶谷、3年目のブレイクが予想される国吉など、投打に若きタレントが揃う。 
中島裕之 (C)SEIBU Lions
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巨人が優勝しなければおかしい巨大戦力を誇るセ・リーグとは異なり、パ・リーグは予測不可能である。ここ3年間の順位を見ても、2009年1位・日本ハム、2位・楽天、3位・ソフトバンク、4位・西武、5位・ロッテ、6位・オリックス、2010年1位・ソフトバンク、2位・西武、3位・ロッテ、4位・日本ハム、5位・オリックス、6位・楽天、2011年1位・ソフトバンク、2位・日本ハム、3位・西武、4位・オリックス、5位・楽天、6位・ロッテ。連覇を果たした3年連続Aクラスのソフトバンクを除いて、2年連続Aクラスは昨年の西武だけしかいないほど、乱高下している(さらに2008年のソフトバンクの成績は最下位……)。

唐川侑己(C)千葉ロッテマリーンズ
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下馬評では西武有利と言われている。メジャー移籍を断念した中島が復帰し、ルーキー・十亀が先発の一角を担うなど、投打にバランスがいい。V2・ソフトバンクはMLB119勝のペニー、西武から左腕・帆足を獲得したが、和田、杉内、ホールトンの合計43勝分抜けたのは大きい。ダルビッシュ、岩隈というエースが海を渡った日本ハム、楽天のマイナスも計り知れない。韓国の三冠王イ・デホが加入したオリックスは前評判が高く、2ケタも期待できる黄金ルーキー・藤岡が加わったロッテの6位からの逆襲はおおいにある。

とまあ、シーズン前にああだこうだ言うのは、プロ野球ファンの特権である(しかも、セ・リーグは巨人絶対有利という自明の理しか書いてないけど……)。シーズンが進んでも、結果に一喜一憂し、ああだこうだ言うのもまたプロ野球ファンの特権なので、何はともあれ、いざボールパークへ。

 

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チケットぴあ-野球

あおやま・おりま 1994年の中部支局入りから、ぴあひと筋の編集人生。その大半はスポーツを担当する。元旦のサッカー天皇杯決勝から大晦日の格闘技まで、「365日いつ何時いかなる現場へも行く」が信条だったが、ここ最近は「現場はぼちぼち」。趣味は読書とスーパー銭湯通いと深酒。映画のマイベストはスカーフェイス、小説のマイベストはプリズンホテルと嗜好はかなり偏っている。