銭湯・梅の湯で行った映画『テルマエ・ロマエ』の完成報告会見の様子。左から宍戸開、阿部寛、上戸彩、市村正規

人気コミックを実写映画化した『テルマエ・ロマエ』の完成報告会見が22日に東京・蔵前の銭湯“梅の湯”で行われ、主演の阿部寛、上戸彩、市村正親、宍戸開が登場した。

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本作は、古代ローマ帝国の風呂専門の設計技師・ルシウス(阿部)が浴場のアイデアに悩んだ末、ひょんなことから現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまい、古代ローマと現代日本を行き来しながら、彼が“平たい顔族”と称する現代の日本人と交流を深め、それぞれの風呂文化の違いを探り出す物語。

銭湯での会見に阿部は、「天上が高くて、(背が大きい)僕にとっては嬉しい。“和”の雰囲気と、カメラの機械的な感じは今までに見たことがないから面白いですね」とコメント。上戸らも「子供の頃を思い出す」や「料金が昔より高くなったよね」などと銭湯話で盛り上がった。本作で“顔が濃い”という理由でローマ人役を演じた阿部、市村、宍戸は役づくりにあたり、「髪の毛をクリンクリンにした。今ここに居ないけど、北村(一輝)は顔が濃いからパーマをかけなくてもローマ人になれるんだよな」と話し、話題が「この3人の中で誰が1番顔が濃いのか」へ移ると、阿部は「この話になると『俺じゃない』っていつもケンカになるんですよ」と苦笑。それに対し上戸は、「現場でいつもこの話になるんですけど、いつも心の中で『みんな一緒だよー』って思ってました」とバッサリ言い、さらに「現地の人よりも遥かに濃かった」と暴露して会場の笑いを誘った。

本作の撮影はイタリアのローマにある映画撮影所、チネチッタで約1000人の現地エキストラと巨大な古代ローマのセットで行われた。阿部は、「セットが壮大で、これは日本映画じゃないなと思いました」と振り返り、最後に「シチュエーションコメディですが、思った以上にスケールのある大作に仕上がりました」と自信をもってアピールした。

『テルマエ・ロマエ』
4月28日(土)全国東宝系にてロードショー