『ラスト・ナイツ』 (C)2015 Luka Productions.

名優モーガン・フリーマンとクライヴ・オーウェンが共演する映画『ラスト・ナイツ』の新予告編が公開になった。紀里谷和明監督が自ら編集した予告編だ。

新予告編

本作は、権力に取りつかれた非道な大臣からの不正の誘いを断り、反逆罪で処刑されたバルトーク卿(フリーマン)の愛弟子で後継者のライデン(オーウェン)が、忠誠を誓ったバルトーク卿の仇を討つべく決戦に挑む姿を描いた作品。『CASSHERN』『GOEMON』の紀里谷監督が5年の歳月を投じて作り上げた作品だ。

このほど公開された予告編には、ベートーヴェンの作曲のピアノソナタ第14番『月光』が使用され、自らの信念を貫いたバルトーク卿、彼に忠義を誓ったライデン、ライデンと共に命をかけて名誉を守ろうとした騎士=ラスト・ナイツの姿が描かれる。白銀の世界を舞台に描かれるバトルや、城が炎に包まれる場面など壮大な映像も次々に登場する。

しかし、それらと同じぐらい紀里谷監督が予告編でフォーカスをあてているのが、キャラクターが抱える“想い”だ。主人公のライデンにとってバルトーク卿は“主人”である以上の存在で、彼はバルトーク卿の想いや信念を引き継ぎ、命をかけてそれを守ろうとする。また、ライデンの仲間たちも同じく、自身の“想い”のために命をかける。そして、ライデンたちの家族や妻もまた、忠義のために最後の戦いに旅立つ騎士たちに想いを寄せる。

忠義や義理や人情は、時代劇などで繰り返し描かれる題材だが、本作で紀里谷監督は新たな設定や描写を用いて、繰り返し語られてきた題材の“精神”をスクリーンに描き出そうとしているようだ。

『ラスト・ナイツ』
11月14日(土) TOHOシネマズスカラ座ほかにて全国ロードショー