記者会見の模様

世界最大のインターネット映像配信サービス“Netflix”が9月1日に都内で記者会見を行い、翌日の国内サービス開始を控えるなか、リード・ヘイスティングス氏(ファウンダーおよびCEO最高経営責任者)は「日本の皆さんにも、受け入れてもらえるはず」と“日本上陸”に強い自信を示した。

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50か国以上で6500万人を超える会員を抱える、世界最大級のオンラインストリーミングNetflix。テレビ、PC、スマートフォン、タブレット端末、 ゲーム機などネット接続されたあらゆるデバイスに対応したオンライン視聴が可能だ。コマーシャルなしで再生、一時停止、再開できるほか、HDや4K、フルHDなどハイクオリティな映像を視聴できる。

「質の高いコンテンツに加えて、月額650円からという価格設定やネットならではの利便性がある」と魅力をアピールするヘイスティングス氏。日本進出を前に数年間のリサーチを行ったといい、「非常に大きなマーケット。現時点では、数値目標というよりは、とにかく視聴体験を通して、評価を高めていきたい」と語った。

映画、ドラマの配信はもちろん、同社オリジナルコンテンツの製作も大きな特徴で「特にドラマは、基本的に全エピソードが完成した時点で、一気に配信しますから、『早く続きが観たい』という声にも応えられるはず」とヘイスティングス氏。日本独自のコンテンツにも注力しており、すでに『TERRACE HOUSE BOYS&GIRLS IN THE CITY』『アンダーウェア』の製作、また第153回芥川賞を受賞した又吉直樹の『火花』初映像化が決定済みで、「テラスハウスは、全世界で配信する予定です」と話した。

会見にはヘイスティングス氏をはじめ、グレッグ・ピーターズ氏(Netflix.K.K.代表取締役社長)、大崎貴之氏(同副社長)、Netflix製作のオリジナルドラマに出演するペ・ドゥナ(『センス8』)、ラヴァーン・コックス(『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』)、ウゾ・アドゥバ(『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』)が出席した。

『センス8』『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』
9月2日(水)よりNetflixにて独占配信開始

取材・文・写真:内田 涼