『レヴェナント:蘇えりし者』(C)2016 Twentieth Century Fox

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と、レオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ映画『レヴェナント:蘇えりし者』が来年春に公開されることが決定した。

その他の情報/日本公開決定

タイトルの“レヴェナント”とは、長い不在や死の地から戻ってきた者を指し、幽霊や亡霊を指す言葉でもある。そのタイトル通り、本作の主人公ヒュー・グラスは、アメリカ西部の未開拓の荒野を旅する途中で熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまう。グラスは自然の脅威に立ち向かいながら、死の淵から蘇り、約300キロもの旅をして、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む。ハンターのヒュー・グラスの実話にインスパアされたマイケル・パンクの同名小説を映画化した作品だ。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で強烈な主人公を演じて映画ファンを熱狂させたディカプリオは俳優休業を宣言していたが、それを覆して本作への参加を決意。アメリカとカナダの大自然を舞台に行われた撮影は過酷で、フィッツジェラルド役のトム・ハーディの格闘シーンでは鼻が折れた状態で撮影を続行。ディカプリオが全身全霊をかけて挑んだ作品だという。

イニャリトゥ監督も本作に多大な情熱を注いでおり、『バードマン…』でもタッグを組み、アカデミー撮影賞に輝いたエマニュエル・ルベツキが撮影監督を、テレンス・マリック、ポール・トーマス・アンダーソンらの信頼を集める才人ジャック・フィスクがプロダクション・デザインを担当。撮影では、巨大センサーを内蔵し、6Kの映像が記録できるARRI ALEXA 65と、スウェーデンのハッセルブラッド社のレンズを導入。照明機材を使わずに自然光だけで臨場感あふれる重厚な映像を描き出す。

『レヴェナント:蘇えりし者』
2016年春公開