母乳のメラトニンを増やしたいならセロトニンを増やそう!

セロトニンの原料であるトリプトファンという栄養素は、体内で作ることができない必須アミノ酸ですから、実は赤ちゃんの睡眠のためにもママの食事が重要になってきます。

セロトニンの原料“トリプトファン”は、卵・乳製品・大豆製品・魚介類・海藻類・肉類に含まれる栄養素であり、トリプトファンは炭水化物と一緒に摂取すると吸収効率が良くなることが分かっています。

また、セロトニンを合成には、ビタミンB6も必須ですから、B6を含むニンニク・黒砂糖・ゴマ・シーズ(ひまわりの種等)を使った調理の献立を考えましょう。

では、セロトニンをたくさん生成してくれそうなメニューといえば?

・ご飯にお味噌汁、納豆に卵焼き、ごま豆腐やヒジキの佃煮や焼き魚

なんだか旅館の朝の和定食が思い浮かびませんか?
旅館の朝食は、食材をたくさん使った栄養バランス豊富なものが多いですよね。また、和食は洋食よりもたくさんの調味料を使うので、ビタミンB6を含む食材を使いやすいのです。

また、必須アミノ酸は、単体で摂取するよりも、全9種類の必須アミノ酸をバランス良く摂取した方が栄養効果は高くなります。ということは、赤ちゃんのためには、妊娠中のように栄養バランスの良い130品目の食事が理想なのです。

これはあくまで理想です。ご飯にお味噌汁の和の朝食を食べるだけでもかなり睡眠に効果的です。とにかくできることから始めましょう。

ママの母乳のメラトニン増加のためにも、パパの協力が大きな助けとなる?

育児の中でも、ママのストレスの大半は、赤ちゃんの夜泣きです。
ママの母乳のメラトニン増加が、そう簡単に赤ちゃんの夜泣き改善に直結すると言い難いかもしれませんが、少なくともママの母乳のメラトニンの量が十分なら、赤ちゃんの睡眠に好影響をあたえますので、夜泣き改善に近づく可能性は出てきます。

環境が許すなら、パパにもっと協力をお願いしてみてはいかがでしょう?
パパにも、ママの母乳のメラトニンと赤ちゃんの睡眠の関係を理解してもらって、ママの精神状態にもっと関心を持ってもらえれば、育児ストレスから解放されて、ママの母乳のメラトニンは、一気に増加するかもしれません。

【参考】
3.出生後の睡眠覚醒リズムの発達と睡眠覚醒リズムの発現(PDF

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。
現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。