ルームエアコン新製品「Xシリーズ」。世界初の「温冷感センサー」で一人ひとりの「暑い」「寒い」の感覚を見分けて気流を制御する

パナソニックは、世界初の「温冷感センサー」で一人ひとりの「暑い・寒い」の感覚を検知して気流を制御するエアコン「Xシリーズ/WXシリーズ」を10月下旬から順次発売する。

世界初の「温冷感センサー」を搭載するのが特徴。人の居場所や活動量を見る「ひと・ものセンサー」と、日射しの量を見る「日射センサー」も備える。高解像度のサーモグラフィで人や部屋の温度をきめ細かく測定し、独自の解析技術によって人の表面温度と周囲温度を識別。識別した体の表面温度と周囲温度との温度差から人が発する放熱量を算出し、独自のアルゴリズムで「暑い」と感じているか「寒い」と感じているかを判断する。

例えば、暖房時に「暑い」と感じている人にはひかえめに温風を届け、「寒い」と感じている人には、しっかり温風を届ける細かい気流制御を行うことで、温冷感が違う人がいても、それぞれの快適さを向上することが可能。一人ひとりの快適性の向上を実現した。

2014年に発売した「Xシリーズ」に採用している大口径の室内機のクロスフローファンと大きなフラップを継続搭載するとともに、それらの利点を生かし、新たに気流制御の見直しを行うことで、快適性はそのままに実感音(SONE値)約5分の1の静かさを実現した。運転スタートから設定温度への到達スピードを高め、設定温度に到達すると運転音を最小で約33dB(音圧レベル約20dB)に抑えた運転を行う。「今すぐ静かにしてほしい」などのニーズにも対応し、ワンボタンで静音化する「しずかモード」も搭載する。

デザインは、流線型フォルムを踏襲。運転時は大きな上下フラップで、パワフルに風を届ける。カラーはクリスタルホワイト。新たに本体に施したメタリックアクセントは、従来機種より細くすることで、よりスリムで引き締まった印象に仕上げた。

価格はオープン。Xシリーズの税別実勢価格は、冷房能力2.2/暖房能力2.5kWの「CS-X226C」が24万円前後、冷房能力2.5/暖房能力2.8kWの「CS-X256C」が25万円前後、冷房能力2.8/暖房能力3.6kWの「CS-X286C」「CS-X286C2」が26万円前後、冷房能力3.6/暖房能力4.2kWの「CS-X366C」「CS-X366C2」が27万円前後、冷房能力4.0/暖房能力5.0kWの「CS-X406C」「CS-X406C2」が28万円前後、冷房能力5.6/暖房能力6.7kWの「CS-X566C2」が31万円前後、冷房能力6.3/暖房能力7.1kWの「CS-X636C2」が33万円前後、冷房能力7.1/暖房能力8.5kWの「CS-X716C2」が35万円前後、冷房能力8.0/暖房能力9.5kWの「CS-X806C2」が37万円前後の見込み。冷房能力2.8kWモデル、3.6kWモデル、4.0kWモデルは、単相100Vと単相200Vをラインアップする。冷房能力2.2kWと2.5kWモデルは単相100V、5.6kW以上は単相200V。

WXシリーズは、必要なときに自動で蓄熱を取り出し、暖房の快適さをアップする「エネチャージシステム」を採用したモデル。冷房能力4.0/暖房能力5.0kWの「CS-WX406C2」が33万円前後、冷房能力5.6/暖房能力6.7kWの「CS-WX566C2」が36万円前後、冷房能力6.3/暖房能力7.1kWの「CS-WX636C2」が38万円前後、冷房能力7.1/暖房能力8.5kWの「CS-WX716C2」が40万円前後、冷房能力8.0/暖房能力9.5kWの「CS-WX806C2」が42万円前後の見込み。すべて単相200V。