大和証券グループpresents BBC Proms JAPAN 2019 開催記者発表より=左から/東出隆幸、ポール・マデン、竹内由紀子、葉加瀬太郎、ジャスパー・パロット、アラン・デイヴィー

夏のロンドンを彩る音楽の風物詩といえば「プロムス」(Proms)だ。日本でもほぼ毎年放映される最終日「ラスト・ナイト」の熱狂ぶりはおなじみ。なんとあの「お祭」が今秋、「BBC Proms JAPAN 2019」(特別協賛:大和証券グループ)として日本にやってくる。PRアンバサダーを務めるヴァイオリニストの葉加瀬太郎らが出席して概要発表会見が行なわれた。

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「BBC Proms JAPAN 2019」は10月30日(水)~11月4日(月・祝)開催。軸となるのは、東京・オーチャードホールでの5公演と大阪ザ・シンフォニーホールでの1公演だ。首席指揮者トーマス・ダウスゴー率いる、初来日のBBCスコティッシュ交響楽団をホスト・オーケストラとして、ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)、ワディム・レーピン、三浦文彰(以上ヴァイオリン)、宮田大(チェロ)、ジェス・ギラム(サックス)、森麻季(ソプラノ)といった豪華なソリストたちが顔を揃える。リー・リトナー(ギター)とデイヴ・グルーシン(ピアノ)というジャズの大御所ふたりも。

10月30日(水)●プロム1:ファースト・ナイト・オブ・プロムス(チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、マーラー:交響曲第5番ほか)
10月31日(木)[大阪]●プロム2:BBCプロムス・イン・大阪(同上)
11月1日(金)●プロム3:ジャズ・フロム・アメリカ(リー・リトナー&デイヴ・グルーシンのユニット、および挾間美帆"m_unit"によるジャズ・ナイト)
11月2日(土)●プロム4:ロシア・北欧の風(チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、シベリウス:交響曲第2番ほか)
11月3日(日・祝)●プロム5:日本を代表する次世代のソリストたち(エルガー:チェロ協奏曲、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ほか)
11月4日(月・祝)●プロム6:ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス(有名曲オンパレードのガラ・コンサート)

誰もが気軽に音楽に親しめるようにという本家プロムスの精神に従い、どの公演にも1,000円という安価な特別席が用意されている。また、11月2日(土)~4日(月・祝)には、渋谷エリアの複数会場で、そうそうたる顔ぶれによる無料公演も。ハロウィンのあとの渋谷は音楽に染まる。

そしてプロムスといえばラスト・ナイト。あちらでは会場ロイヤル・アルバート・ホールのアリーナ部分は立ち見席。Tシャツ&ジーンズは当たり前。フェイス・ペイントや奇抜なコスプレでキメた若者たちが盛り上がる、文字通りのお祭り騒ぎだ。そして最後は会場一体で《威風堂々》の大合唱。日本ではいったいどうなるだろう。ちなみに今回の「BBC Proms JAPAN 2019」は全席指定の着席制だけれど、ぜひ、歌う気満々の前のめりで出かけて、クラシック音楽の新しい楽しみ方に積極的に参加してしまおう。本来は控えめな英国人が、あれだけやっちゃってるのだから。

取材・文:宮本明

(C)BBC Proms JAPAN 2019