身につけるビデオカメラ「ION AIR PRO」

サミット・グローバル・ジャパンは、3月22日、スポーツビデオカメラ「ION」ブランドで、撮影者のからだや乗り物に固定して撮影するウェアラブルカメラ「ION AIR PRO」を4月末に発売すると発表した。

発表会では、小島祐介取締役が「究極のカメラとは、カメラ自体がなく、思っただけで記録されるカメラだと思う。『ION AIR PRO』は究極のカメラへの第一歩となるだろう。また、動画共有サイトやスマートフォンの普及によって、動画を身近に感じる機会が増えていることで、ウェアラブルカメラはニーズが拡大している。4~5年で日本で100万台の市場になると確信している」と自信をみせた。

「ION AIR PRO」は、小ぶりなマグライトほどの本体に、1/2.5型CMOSセンサを搭載。記録画素数は、ビデオ撮影で最大1920×1080ドット(フルHD)、静止画撮影で最大500万画素。記録メディアはmicroSD/SDHCカードで、撮影したデータはUSB経由でPCなどにコピーできる。対応OSはWindows 7/Vista、Mac OS X 10.4.11以降。

落下テストをクリアした耐衝撃性能とIPX8相当の防水性能を備え、水中撮影にも対応する。また、録画画面の天地を自動で切り替えることができる。バッテリはリチウムポリマー充電池で、連続稼働時間は約2.5時間。無線LAN利用時は約1時間となる。ジャイロセンサを内蔵し、サイズは高さ37×幅37×奥行き107mmで、重さは約130g。

「PODZ」と呼ばれる拡張ユニットを装着することで、機能の拡張することができる。無線LANアダプタ「WiFi PODZ」を装着すると、撮影した動画や静止画をiOS/Android端末へ送信するほか、iOS/Android端末からION AIR PROのコントロール、映像のリアルタイムモニタリングができる。

5月にはオンラインストレージ「ION CLOUD」を提供する予定で、ユーザーは8GBまで無料で利用できる。ストレージ機能以外にも、保存したコンテンツをfacebookやTwitterなどを使ってシェアする機能も備える。

このほか、駆動時間を延長する外部バッテリ「Battery PODZ」や本体をリモートコントロールする「Remote PODZ」、クルマのなかで使えるシガープラグ対応ユニット「Car PODZ」、外部マイクを搭載した「Microphone PODZ」を順次発売する予定だ。

付属品の異なる3パッケージを用意する。価格はオープンで、実勢価格は標準パッケージが1万9800円前後、ヘルメットとバイクに装着するキットが付属する「ION AIR PRO PLUS」が2万4800円前後、無線LAN(Wi-Fi)接続キットが付属する「ION AIR PRO WiFi」が2万9800円前後の見込み。