BIGLOBE SIMとBIGLOBEスマホ(左からSHARP AQUOS SH-M01、ASUS ZenFone2 ZE551ML、ASUS ZenFone2 Laser ZE500KL)

ビッグローブは9月7日、「BIGLOBE SIM」への乗り換えを推進するためのサービス強化を発表した。月額料金の引き下げや家族で複数SIMを利用してパケットを分け合うサービス、キャッシュバックなどを行う。通話パックの提供やSIM乗り換え時の不通期間をほぼなくすサービスも実施する。

月額利用料については、10月1日から「BIGLOBE SIM」の月額料金を改定。音声通話が可能な音声SIMは、1GBのデータ利用料付き「音声通話スタートプラン」で月額1400円から利用できるようにした。6GBの「ライトSプラン」は、音声SIMが2150円、データSIMが1450円。12GBの「12ギガプラン」は、音声SIMが3400円、データSIMが2700円など。ライトSプランと12ギガプランについては、開通翌月から6か月の継続利用を条件に最大1万円のキャッシュバックも行う。11月1日の申し込み分まで実施する。

サービスの拡充については、家族でパケットを分け合う「シェア SIM カード追加オプション」の受付を開始。「ライトSプラン」で最大2枚、「12ギガプラン」で最大4枚までSIMカードを追加できる。料金は音声SIMの追加1枚につき900円など。通話代をセットにした「BIGLOBE でんわ通話パック」も開始し、1時間分の通話料分を含む「BIGLOBE でんわ通話パック60」を650円で提供する。MNPの際に申し込みから新しいSIMが届くまでの間に、電話が使えなくなる「不通期間」をなくす「らくらく乗り換え SIM」も開始。新SIMが届くまで従来のSIMを利用できるようにし、新SIM到着後に電話でSIMの切り替えを行うことで、不通期間が発生しない仕組みだ。

新サービス発表会で、BIGLOBE 執行役員 モバイル事業部の海老原三樹 部長は「料金改定や新サービス開始で、2017年度に100万回線を達成したい」と意気込みを語った。サービスの特徴については「今回のキーワードは大容量。動画や音楽配信などが増え、サービスの流れが大きく変わろうとしている。これに対応していきたい」と狙いを説明。昨今のMVNOの急増については「こんなに増えると思っていなかった。競争は激化している。回線に付加価値をつけていくのがポイント。LTE回線に加え、固定回線やWi-Fiも含め、安定した回線が重要になってくる。ユーザーには意識しないで使ってもらう環境づくりを進めていきたい」と今後の方向性について語った。