昨秋、“焼肉屋が本気で作った贅沢な和牛バーガー”をキャッチフレーズに掲げたハンバーガーショップが歌舞伎町にオープンした。
「SHOGUN BURGER 新宿店」である。

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焼肉屋がなぜハンバーガー店を? 肉にもバンズにもこだわる理由

富山で32年続く「焼肉ハウス大将軍」を営む、ガネーシャ(本社富山市)が経営している。焼肉屋がなぜハンバーガーショップをはじめたのか。本田大輝社長に話を聞いた。

「自分自身ハンバーガーが大好きなんです。焼肉屋で使っている和牛でハンバーガーを作ったらどれだけ美味しいのかなあと思い、2年前、『SHOGUN BURGER』を地元の富山市内にオープンしました」

2号店として歌舞伎町に開業したというのだ。

焼肉ハウス大将軍では、一頭買いした和牛を提供している。

一頭買いすると、焼肉にはあまり適さないスネ肉も出る。スネ肉というのは、ふくらはぎの部分の肉だ。運動量が多いため、脂が少ないが、旨味を含んでいる。

この店では、粗挽きにしたスネ肉をパティに使っている。和牛100%のハンバーガーショップは、珍しいかもしれない。

もうひとつの特徴は、バンズにある。

厨房の奥にある2畳ほどの部屋で、パン職人がバンズを焼いているのだ。

バンズを手作りしているハンバーガーショップも珍しいはずだ。大半の店が有名なバンズメーカーに焼いてもらっているからだ。

「当初、うちもバンズメーカーに焼いてもらうつもりでした」

何度か打ち合わせをしたものの、思い通りのバンズを望めそうにないことがわかってきた。「だったら、自分達で焼こう」と思い立った。

縁あって、パン工房で4年修業した坂本昭さんが来てくれることになった。何度か試作をくりかえし、オリジナルのバンズが完成した。坂本さんが、ひとりで生地を仕込み、バンズを焼いている。小麦粉は国産小麦「そめいよしの」。1日に250個のバンズを4~5回に分けて焼いている。

一番人気の「ダブルチーズバーガー」(1,500円)を頼んだ。