(左から)渡辺美佐子、瑛太、小林聡美

 NHKの特集ドラマ「2030かなたの家族」完成試写会および会見が9日、東京都内で行われ、出演者の瑛太、小林聡美、渡辺美佐子が出席した。

このドラマは、最新の近未来に関する予測や取材をもとに、とある家族の15年後を描く。ロボットの企画とメンテナンスを仕事にする主人公を演じる瑛太は「小さいころに思い描いていた2030年は、よく見るSF映画のように車が空を飛んでいるようなイメージでした。台本を読んでふに落ちたというか、家族や人との結びつきは変わらないんだというところに興味を持ちました」と語った。

 主人公の祖母を演じる渡辺は「腕や鏡に寿命が流れ(て表示され)るのがすごく嫌でした。あれは本当に怖くて、自分がいつ死ぬなんて絶対分からない方がいい。15年後にあんな風になるとしても拒否したいです」と恐怖感を語った。その一方で「家族みんなで集まるところはほっとしました。どんなにいろいろなものが発達して機械化されても、家族って素敵なもの。それだけは失いたくないと思いました」と穏やかな笑みを浮かべた。

 劇中でも問いかけられる「家族とはどんなものか」について、2児の父親でもある瑛太は「仕事をする上での基盤にもなっているし、生きる上で一番大切にしたいものでもあります。仕事をしている時に常に家族の事を考えているかといえばそうではなく、家族の事を忘れて仕事ができるくらい、家族に対して安心しているというか…。安心できるからこそ家族の事を忘れて仕事に没頭できるのだと思っています」と真摯(しんし)に語った。

 また、15年後にどうなっていたいか問われた瑛太は「15年以内に大河ドラマか朝ドラの主役をやりたいです」と語り、小林から耳打ちされると「具体的にはないのですが、なんとなくぱっと出てきました。期間的にも短いので、まずは朝ドラかな。よろしくお願いします」と笑わせた。

 ドラマはNHK総合で9月26日午後9時からオンエア。