『ピエロがお前を嘲笑う』

ドイツで大ヒットを記録した映画『ピエロがお前を嘲笑う』が12日(土)から公開される前に、早くもリピーター割引が行われることが決定した。本作にはトリックが幾重にも仕掛けられており、繰り返し作品を楽しむ観客が現れそうだ。

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本作は、様々なハッキング事件を起こし、殺人容疑のかけられた天才ハッカーのベンヤミンが警察に出頭してくるところから始まる。彼は自身の人生について語り、ハッカー集団を結成して政界や金融業界などをターゲットにハッキングをしてきたと告白する。しかし、彼の話に疑問を抱いた捜査官は調査を開始。次第に想像もしていなかった事実が次々に明らかになっていく。

リピーター割引は、東京の新宿武蔵野館と愛知のセンチュリーシネマで行われ、前回観賞したのと同じ劇場で、観賞時の半券を提示すると1000円で映画を楽しむことができる。半券1枚につき、1名様のみ有効で、インターネットからのチケット購入は対象外。他優待券、割引制度との併用はできない。

本作は公開前から試写会などで観賞した観客の声が広がっており、劇中のトリックに関する感想だけでなく、音楽や主演のトム・シリングに関する感想が多くネットにアップされている。本作で、主人公のベンヤミンを演じたシリングは、『コーヒーをめぐる冒険』でドイツ・アカデミー主演男優賞を受賞。精悍なルックスが魅力だが、舞台で着実に演技力をつけ、ヒトラーの青年時代や殺人者など挑戦的な役どころも数多く演じている。本作で演じたベンヤミンは、友人もなく、好意を寄せている女性には声すらかけられない学生で、シリングは冴えない学生が“ある事件”をきっかけに、少しずつ変化を遂げ、やがてドイツ中を揺るがす“事件”に加担していく過程をダイナミックに演じている。

『ピエロがお前を嘲笑う』
9月12日(土) 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

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