iPhone 6s/6s Plusが発表された。ジョブズ亡き後の4回目のモデルチェンジだ。前モデルiPhone 6/6 Plusは、4.7インチ、5.5インチとサイズが大きくなり、ファブレットの流れを加速させた。iPhone 6s/6s Plusの登場で、ファブレット化の流れはさらに進むのか?

iPhone 6/6 Plus発売からこの8月までの1年間、モデル別の販売台数(BCNランキング集計)は4.7インチのiPhone 6が82.8%と大部分を占め、5.5インチのiPhone 6 Plusは17.2%と2割に満たなかった。5.5インチでは手に余ると敬遠する声も聞かれたこともあり、片手でも操作しやすい4.7インチのiPhone 6に軍配が上がった。

とはいえ、スマートフォン(スマホ)の大画面化は着実に進展している。2012年7月時点では平均インチサイズは4.17だったが、この7月では4.92と5目前。特にiPhone 6/6 Plusが発売された2014年9月以降、画面サイズの大型化がスピードアップしており、間違いなく大型化したiPhoneがこの流れをけん引したものとみられる。

MMD研究所が9月に実施した「2015年新iPhone購入意向調査」によると、 興味があるサイズは「4.7インチ」が46.4%、「5.5インチ」が33.6%、「4インチ」が31.4%と、4.7インチと5.5インチの関心度合いが拮抗している。一方で、小さいモデルの発売もあるかもという前評判を受け、4インチに興味を示すとする声も3割以上あり、依然コンパクトモデルへのニーズも根強い。とはいえ、新製品ではiPhone 6s Plusの構成比が高まり、ファブレット化はさらに進むことになりそうだ。