坂本勇人(読売ジャイアンツ) 坂本勇人(読売ジャイアンツ)

マンガや映画のあらすじでも、「むりやりドラマチックにしすぎ」なんて鼻じらんでしまう人が続出してしまう展開かもしれない。それだけ、今季のセ・リーグは「混セ」という言葉では物足りないほどの大混戦となっている。9月14日現在、首位・ヤクルトを0.5ゲーム差で2位・阪神、3位・巨人が追う展開である。2位と3位の差は、勝率でわずか3毛しかない。さらに4位・広島も首位まで3ゲーム差に迫っている。

巨人×ヤクルト チケット情報

ヤクルト65勝60敗2分、阪神65勝61敗2分、巨人66勝62敗1分、広島61勝62敗3分。残り試合を見ると、ヤクルト16試合、阪神15試合、巨人14試合、広島17試合となっている。残り全勝でペナントレースを終えたとしても、どのチームも巨人が3連覇を果たした昨季の勝利数・82勝にはとどかない。1950年以降、プロ野球の最低勝率でのリーグ優勝はV9の金字塔を打ち立てた1973年の巨人である。この時の成績が66勝60敗4分・勝率.524。現在のヤクルトは勝率.520……。

各球団のファンたちが一喜一憂する展開が続く中、巨人の東京ドーム最終戦のチケットが先行抽選受付中だ。本拠地最終戦は10月4日(日)・ヤクルト戦である。もつれにもつれた展開となっているセ・リーグでは、最後の最後に何かが起こる可能性が大。しかも、当日は『橙魂2015』を実施。来場者全員に橙魂ユニフォームのレプリカがプレゼントされる。オレンジ色に染まった東京ドームで、V4の歓喜の瞬間を迎えようと青写真を描くG党も多いことだろう。

巨人×ヤクルトはここまで10勝10敗。残り14試合中5試合を占める。ヤクルト戦はライバルを直接叩くだけではなく、優勝に重要な意味を持つ。順位は勝率、勝利数の順番で決められるが、どちらも同数の場合は当該球団間の勝率が物を言う。3球団が勝率・勝利数ともに同数の場合は、直接対決の合算の勝率、合算勝率が同率の場合はさらに当該球団間の勝率が決め手となる。しかし、それすらも同率の場合は、昨年の順位が優先される。つまり1位・巨人、2位・阪神、3位・広島、6位・ヤクルトが、大きな意味を持ってくるのだ。

追い風は巨人に吹く。ヤクルトは阪神戦で10勝12敗だが、巨人は14勝8敗。阪神と広島は9月18日(金)から12連戦を強いられる。阪神は2005年、ヤクルトは2001年、広島は1991年以来、優勝から遠ざかっている。半端ではない重圧が圧し掛かる今後のゲームで、選手たちが地力を発揮できるか、未知数だ。昨年『日本シリーズ』に出場した阪神は、9月に入って4勝5敗1分、引き分けひとつを挟み3連敗と失速気味だ。

数々の修羅場を潜り抜けてきた巨人の経験値は、このような大混戦の中で発揮されるだろう。10月4日(日)・東京ドームでの『橙魂2015』ヤクルト戦のチケットは、9月16日(水)午前11時まで先行抽選「プレリザーブ」受付中。9月19日(土)午前11時より一般発売。4連覇を信じて、東京ドームをオレンジに染めろ!