トロント映画祭で際立つベテランオスカー女優

2015.9.16 12:21配信
『Our Brand Is Crisis』Courtesy of TIFF

ベテランのオスカー女優ふたりが、トロントでパワフルな演技を見せている。「40歳を過ぎたら女優のキャリアは終わり」とつい最近まで言われ、今も「女優のためのおいしい役がない」と嘆かれる中、この2作品は、ハリウッドの常識を覆すものだ。

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サンドラ・ブロック主演の『Our Brand Is Crisis』は、ボリビアの大統領選をめぐるドラマ。選挙を前に、支持率5位の候補者は、選挙運動のコンサルタントとして、アメリカ人ジェーン・ボディーン(ブロック)を雇う。しかし、現地入りしてからボディーンは、現在最有力の候補者がボディーンの宿敵である選挙運動コンサルタント、パット・キャンディ(ビリー・ボブ・ソーントン)を雇ったと知る。なんとしても勝ってみせると決意するボディーンは、国民に危機感を覚えさせるキャンペーン戦略を提案する。

今作はもともと、ジョージ・クルーニーの主演を想定して進められた企画。だが結局、クルーニーは主演の座を『ゼロ・グラビティ』で共演したブロックに譲り、プロデューサーにとどまった。北米公開はアワード狙い作品の公開時期に当たる10月30日。

ケイト・ブランシェット主演の『Truth』も大統領選が絡むが、こちらはジャーナリズムの世界を舞台にした実話。2004年の米大統領選を前に、CBSのニュース番組『60 Minutes』は、ブッシュの軍歴詐称を指摘する報道をし大反響を呼んだ。しかし、その特ダネはまもなくプロデューサーのメアリー・メイプス(ブランシェット)や、花形キャスターのダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)を苦境に追いやることになっていく。監督は『ゾディアック〈2007年〉』の脚本家ジェームズ・ヴァンダービルトで、今作が監督デビュー作となる。北米公開は10月16日。

取材・文:猿渡由紀

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