中村俊輔(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE PHOTOS 中村俊輔(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE PHOTOS

5連勝を飾るのは、どっちだ。前節こそ引き分けたが、それまで4連勝の横浜F・マリノスと、ドロー2試合を挟み4連勝のFC東京。両軍が9月19日(土)・日産スタジアムで激突する。

横浜FM×FC東京 チケット情報

『明治安田生命J1リーグ』2ndステージで4勝3分3敗・勝点15で7位につける横浜FMはアタッカー陣が好調だ。直近5試合で齋藤学が3ゴール、伊藤翔とアデミウソンがそれぞれ2得点をマークする。2ndステージ序盤5試合で4得点と攻撃力アップが課題とされたが、第6節以降5試合で12得点を量産する。

横浜FMの好調の陰に、中村俊輔の存在を忘れるわけにはいかない。戦線復帰後、ボランチにポジションを移し精彩を欠いていた背番号10だが、本来のトップ下に舞い戻り、高いパフォーマンスを見せている。右へ左へ真ん中へ、決定機を演出するパスを供給する。セットプレーでは相変わらずの精度の高さを誇る。第9節・浦和レッズ戦で決めた芸術的なフリーキックは、2か月連続となる『Jリーグ月間ベストゴール』に選ばれた。攻撃だけではない。相手ボールとなれば、高い位置で敵のパスを寸断したかと思えば、中盤の底まで下がり最終ラインの前に守備ブロックを形成する。37歳のMFは攻撃に守備に、骨惜しみない働きを見せているのだ。

対するFC東京は、5勝3分2敗・勝点18の4位で首位・サンフレッチェ広島を勝点6差で追う。こちらも、前節・ヴィッセル神戸戦で、攻撃陣に明るい兆しを見せた。FW・前田遼一がハットトリックを達成したのだ。2nd第9節まで5得点と本領発揮はならなかった2009・2010年得点王が今後コンスタントにゴールを奪えば、勝点の上積みが計算できる。また、2ndから新加入したオーストラリア代表FWネイサン・バーンズも、試合ごとにコンビネーションを高め、ラストパスやシュートに高い技術を見せている。またFC東京の得点供給源となっているのが、左SB・太田宏介である。コーナーキックやフリーキック、クロスボールで高精度なボールを蹴り続けている。

横浜FMもFC東京も、アタッカー陣が上げ潮である。ともに守備に自信を持っている。さらに両軍とも精度の高いボールを供給するキッカーを擁する。2ndステージ第11節は、決定力とともに、チャンスメイクを演出するレフティーが、勝敗の鍵を握ることになるだろう。その左足で勝利に導くのは中村か、太田か。

9月19日(土)・横浜FM×FC東京・日産スタジアムのチケットは発売中。試合当日は『GIRLS FES』を開催。『選手の私服写真展』やフェイスペイントサービス、横浜の商店街の人気スイーツが集結する『ガチあま!』など、女性が喜ぶイベントが目白押し。さあ、日産スタジアムへ。