ヨドバシ店舗で店内撮影OK、全店に無料Wi-Fi、SNSの拡散効果狙う

2015.9.18 19:12配信
全店で無料Wi-Fiを導入してカメラ撮影を可能にしたヨドバシカメラ。写真は7月にオープンした「ヨドバシカメラマルチメディアさいたま新都心駅前店」

ヨドバシカメラは9月16日から、全22店舗に無料Wi-Fi「ヨドバシ フリーWi-Fi」サービスを導入したほか、店内で来店者がカメラ撮影できるようにした。店舗内のディスプレイや商品、イベントなどを撮影できる。撮影した画像をSNSやブログに投稿してもいい。

使い方は簡単で、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどのWi-Fi機能をオンにし、SSIDの「Yodobashi_Free_Wi-Fi」に接続、利用規約に同意するだけで利用できる。

一般的に、家電量販店に限らず小売業では店内のカメラ撮影を禁止しているケースが多い。価格情報や売り場づくり、イベントなどが競合に漏れたり、ユーザーが店頭で商品をチェックしてインターネット販売業者から購入する「ショールーミング」を警戒していたためだ。

「(競合への情報漏えいは)店に来ればわかること。それよりもお客様の利便性の向上や、SNSなどでヨドバシカメラ店頭での驚きや“いいね”を共有してもらいたい」(同社)と、店頭での積極的なスマホ利用を推奨し、品揃えやお得感を拡散することを狙う。

●ヨドバシ流オムニチャネル戦略

同社の場合は、店頭とネット通販「ヨドバシ.com」の価格が同じであることなど、リアルとネットで同じ品質のサービスを提供していることが、こうしたサービスを導入しやすくしている。仮に、販売価格の変更のタイミングで店舗と「ヨドバシ.com」の価格にずれが生じていたら、店員に問い合わせれば対応するという。

ヨソバシカメラでは、約390万超のアイテムをネットや店舗から注文できる。ネットで注文した商品を店舗で受け取れる。秋葉原店や梅田店では、営業時間外でも24時間店舗で受け取れるようになっている。

配達は、店舗でもネットでも全国即日や翌日配達サービスを展開するなど“ヨドバシ流”のリアルとネットを統合したオムニチャネル戦略が進んでいる。今回の店内撮影の解放が、小売業のオムニチャネル戦略のサービスのひとつとして定着するかどうか。波紋を投げかける出来事であることは間違いない。(BCNランキング 細田立圭志)

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