「ASUS ZENBOOK」の「UX31E」(右)と「UX21E」

ASUSTeK Computer(ASUS)は、10月26日、ウルトラブックの「ASUS ZENBOOK」を発売すると発表した。13.3型ワイド「UX31E」2モデル、11.6型ワイド「UX21E」2モデル、合わせて4モデルを、11月3日から順次発売する。発表会では、ジョニー・シー会長が、まるでスマートフォンのように使える機動性・利便性を訴えた。

「ASUS ZENBOOK」は、インテルが提唱する超薄型・軽量ノートPCの規格「ウルトラブック」に準拠。アルミニウム一枚板からつくったきょう体は、最薄部3mmの薄さを誇る。波紋をイメージしたデザインだ。スリープモードから約2秒で立ち上がる「Instant On」機能を搭載する。

CPUにはインテル Core i7-2677M プロセッサー超低電圧版、ストレージにはSATA3.0対応の高速SSDを採用。高速通信のBluetooth 4.0やUSB3.0ポート、マイクロHDMI出力端子、miniVGA出力端子、デンマークのオーディオメーカー、バング&オルフセン アイスパワーと共同開発したオーディオ機能などを備える。

13.3型ワイドの液晶ディスプレイ(解像度1600×900)を搭載する「UX31E」は、SSDが256GBの「UX31E-RY256」と、128GBの「UX31E-RY128」をラインアップ。サイズは幅325×奥行き223×高さ3~17mmで、重さは約1.3kg。バッテリ駆動時間は約8.1時間。価格は、「RY256」が12万9800円、「RY128」が10万9800円。

11.1型ワイドの液晶ディスプレイ(解像度1366×768)を搭載する「UX21E」は、SSDが128GBの「UX21E-KX128」と、64GBの「UX21E-KX064」をラインアップ。サイズは幅299×奥行き196.8×高さ3~17mmで、重さは約1.1kg。バッテリ駆動時間は約5.5時間。価格は、「KX128」が9万9800円、「KX064」が8万4800円と、2モデルとも10万円を切る価格に設定した。

発表会では、アスース・ジャパンのエミリ・ルー システムビジネスグループビジネスデベロップメントマネージャーが日本市場での同社の歴史を説明。台湾本社のジョニー・シー会長が「クラウドコンピューティング時代に対応していく」と「ASUS ZENBOOK」の開発意図を述べたうえで、「これからのPCは、スマートフォンと同じように使えなければならない」と、薄くて軽く、さらに高速復帰でいつでもネットワークにつながる「ASUS ZENBOOK」をアピールした。

会見にはインテルの宗像義恵副社長も登場し、「当社が思い描くビジョンを実現することができる。今回の製品で、ASUSさんとともに新しい市場をつくっていきたい」と語った。