会社の仲間と飲みに行くと言ったのに……、ギャンブルはしないと言ったのに……、借金はないと言っていたのに……、「嘘は方便」と言えど、男性の嘘に悩む女性は少なくありません。

アメリカの心理学者ドリー・ホランダーさんによると、「男性が嘘をつく理由は女性の2倍」といった研究結果を得たとのこと。男性はなにかと嘘をつくシーンが多いようですね。

筆者も男性ですが、この研究結果には何だか頷かされるものがあります。ふり返ると、どれもつまらない嘘ではあるのですが……。

この男性の嘘は、どちらかというと、彼女や妻を騙してやろうという考えではなく、「女性の激しい怒り触れたくない」というタイプのものが多いように感じます。余計なことで怒らせずに穏便にいきたいが為に、つまらない嘘をつくのです。

ホランダーさんも、男性がいずれバレる嘘をついてしまうのは、そのような心理が背景にあるからだと言います。

また、英調査会社OnePoll社の約3000人に対するアンケートによると(2010年)、男性は1日当たり約3回、年平均で1092回の嘘をつくことが判明。女性の1日平均2回、年平均728回を大きく上回りました。いかに男性がつまらない嘘をついているかがわかる調査結果ですね。年間でこんなにも差が出ると、少し恥ずかしくなります。

よくつく嘘の内容は、「(酒を)飲むのはこれが最後だ」「(携帯が)圏外・電池切れ」「すぐ行く」「渋滞につかまった」、「(女性に対して)痩せた?」など。なかなか、つまらない嘘が多いですね。

そんな男性の嘘ですが、女性も騙されてばかりではいません。直感的に嘘だと見破る人もいますし、裏取りをして嘘をあばく人もいます。誰だって嘘をつかれると嫌な思いをしますものね。その対応方法は人それぞれかと思いますが、今回は効果的な方法を一つ紹介します。

そのテクニックを紹介するのは、精神科医の片田珠美さん。自著『自分のついた嘘を真実だと思い込む人』の中で、嘘を怪しんだ時に「すぐに指摘しない」が大切だとアドバイスしています。