撮影:桑原克典(東京フォト工芸)

今回より、沿線の駅周辺で人気の「うまい肉が食べられるお店」を、肉マイスター・田辺晋太郎さんがセレクトする、連載企画がスタート。第1回となる今回は、【山手線・渋谷駅】で、知られざる和牛「尾崎牛」が食べられる名店をご紹介!

フォトギャラリー【写真】絶品「尾崎牛」に悶絶…! 美味そうな肉写真を全て見る
  • 沿線「うまい肉」の名店/shibuya-bed 尾崎牛の低温ロースト
  • 沿線「うまい肉」の名店/shibuya-bed 尾崎牛の低温ロースト
  • 沿線「うまい肉」の名店/shibuya-bed まるごと秋刀魚のペペロンチーノ
  • 沿線「うまい肉」の名店/shibuya-bed 自家製パンとトリュフバター
  • 沿線「うまい肉」の名店/shibuya-bed トリュフバターは、持ち帰り用に購入もできる

本当に価値のある素材を味わえる、渋谷の隠れ家

東京の大動脈である山手線。
いくつかあるメジャーステーションの中でも「渋谷」という街はファッションや音楽、クラブカルチャーなど若者文化の発信地でもありながら、多くの百貨店が凌ぎを削り、城南地区の老若男女を取り込む多様性のある街として栄えている。

その喧騒のまっただ中にありながら、階段を上がり2枚のドアを超えると、そこは大人のための贅沢な美食空間、言うなれば大人の隠れ家が存在する。

『shibuya-bed』は単なるBarでもなくRestaurantでもない。その季節を彩る素材や、尾崎牛や飛来幸地鶏といった本当に価値のある素材を使いながら、コース、アラカルトと舌の肥えた客のリクエストに応えていく、とてもフレキシブルなカウンターレストラン&ワインバーである。

その中でも特にこちらのスペシャリテといえるのが「尾崎牛の低温ロースト」。

「究極の和牛」をぜいたくに味わえるひと皿!

尾崎牛の低温ロースト 200グラム 3,450円(税抜)

尾崎牛とは尾崎宗春氏が、宮崎県の宮崎市にて、抗生物質や保存料などが一切入ってない自家配合の餌を与え、30ヵ月以上生かすことにより、まさに生きながらにして熟成している「究極の和牛」。

毎月30頭しか生産されないながら、いまやEU、香港、アメリカなど世界中の名だたるシェフからラブコールを受けているとても貴重な和牛で、その魅力はなんといっても深い旨味のある赤身と、いくら食べても全く胃もたれしない融点の低い上質な脂のバランスである。

そのポテンシャルをフルに発揮できるのがこの「低温ロースト」という技法と言える。

じっくり火を通すことで赤身はストレスのないまま旨味を蓄え、余計な脂は残らない。まさに噛んで初めて旨味が口の中で爆発する料理法であり、また味の余韻が長い尾崎牛との相性は抜群な、ソムリエの宮地氏が選ぶワインとも相まって、極上の和音を奏でる。

 

「1キロでもぺろっと召し上がるお客様もいらっしゃいますし、女性のお客様でも200グラム以上をきちんとお召し上がりになられます」という宮田シェフの言葉も頷ける尾崎牛の低温ローストをぜひ味わって欲しい。

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