この夏のワイドショーで大きな話題となったのが、堀北真希さんと山本耕史さんの結婚発表。交際期間の短さや山本さんの長期にわたっての思いがクローズアップされました。その他にも、山本さんは38歳で堀北さんは26歳とその差12歳という年の差婚でもありました。

この「年の差婚」は、この夏だけでも、戸次重幸さん(41市川由衣さん(29の12歳差婚、 山岸舞彩キャスター(28不動産関連の会社社長(38 10歳差婚、尾野真千子さん(33) 芸能事務所LDH役員(44の11歳差婚、 高嶋政伸さん(48女性医師(34の14歳差婚、 SAM(53さんは20代後半の一般女性と結婚したとされているので、その年の差は20以上となっています。

この7月から9月の間に、これだけの著名人の「年の差婚」がありました。一般人に目を向けると、その数はさらに多くなることでしょう。一昔前と比較して、年の差婚が随分と身近なものとなってきました。結婚までいたらなくとも、年の差のある男女の交際が見られるように。なかでも、若い女性は年上男性との交際に対して肯定的のようです。

その影にあるのは、女性の恋愛の早期(早熟)体験と男女格差の広がりがあるから。今回は、マーケティング会社の代表取締役で数多くの著書をもつ牛窪恵さんの著書『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』を参考に、今どきの女性の恋愛観について迫ります。

まず、ある調査の結果を見てみましょう。日本性教育協会が行っている調査によると、1974年~2011年の間で随分と男女の経験値が変わってきました。74年の頃は、キス・性交の経験は男子高生が女子高生を上回っていました。

例えばキス経験は男性26%に対し、女性22%、性交経験は男性10%、女性6%でした。しかし、これが81年に状況が変わり男女の経験率が逆転。そして、最近の調査である11年の結果では、男子高生のキス経験37%に対し、女子高生は44%に、男性の性交経験15%に対し、女子高生24%と、大きく差が出るようになりました。

牛窪さんの調査によると、最近の同年代の男子高生を「子どもっぽい」「頼りない」と見て、年上との恋愛に憧れる20代女性が増えているよう。

「同世代の男子なんて、奢ってくれない、話はつまんない、キスもうまくない。付き合っても三重苦なんですよ!」と同書で、20代前半のOLの本音が紹介されています。その際に3人のOLに集まってもらったようですが、3人全員が20歳前後も年が離れた40代男性(うち2人がバツイチ)と交際していたとのこと。

これは極端な例かもしれませんが、しかし、若い女性の「年の差恋愛・結婚」願望の傾向が高まりつつあると筆者も感じています。