さらなる調査結果にも目を向けてみましょう。50代男性との結婚はアリかについて行った調査では、5人に1人が「アリ」と答え、牛窪さんとビジネス誌『プレジデント』が共同で行った調査でも20代女性の半数近く(45%)が、「10歳以上の年の差でもOK」と回答。やはり、年上男性をパートナーに選ぶということは肯定的になっているようです。

「昔から、大人への成長過程で、若い女性が年上男性に惹かれる傾向はあったろう。ただ、それだけでは説明がつかないほど、近年若い女性が実に見えて『年上男性』を求め始めている」と牛窪さんは語ります。

こうやって数字で見ていると、最近の若い女性にとって年上男性(それも10歳以上の年齢差)との恋愛・結婚に対して、前向きだということがよく分かります。

そこには男性の草食化も影響しているでしょうし、昨今の経済状況も影響していることでしょう。女性がより条件のマッチする男性を求めるのにも理解ができます。その反面、経験の浅さからいいように年上男性に振り回せてしまう女性も一定数いるようです。

筆者の考えとしては、恋愛対象の年齢が変わろうが、恋愛対象のタイプが肉食・草食と変わろうが、やはり、相手を見抜く女性特有の嗅覚を磨く必要があるのではないでしょうか。そして、自分を大切にするという気持ちを常に持ち続けることが大切かと思います。

皆さんの周りには、年の差恋愛や年の差結婚を楽しんでいる人はいますか? この傾向は今後ますます進行するのではないでしょうか。

【参考書籍】
『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』
牛窪恵著 ディスカヴァー・トゥエンティワン