ルンバ史上最高性能を搭載した「ルンバ980」

アイロボット社の日本総代理店セールス・オンデマンドは9月29日、ロボット掃除機「ルンバ」のフラッグシップモデル「ルンバ980」を10月10日に発売すると発表した。価格はオープンで、税別の直販サイト価格は12万5000円。

記者会見の冒頭、セールス・オンデマンドの室崎 肇 代表取締役社長は「ルンバ史上、最強、最上のフラッグシップモデル。米国以外では世界に先駆けて日本で発表会をする。それほどアイロボット社にとって日本は大事なマーケットだ。日本の掃除機市場はスティック、ハンディタイプといろいろなタイプが登場しているが、ロボット掃除機市場ではアイロボット社とセールス・オンデマンドがマーケティングリーダーとして今後も市場を牽引していく」と意気込みを語った。

「ルンバ980」は、独自のナビゲーションシステム「iAdapt(アイ・アダプト) 2.0 ビジュアルローカリゼーション」を新たに搭載した。ナビゲーションシステムの重要性について、アイロボット社のCEO 兼 共同創設者のコリン・アングル氏は、探検家に例え「地図を作製することで、行きは1か月半かかった道のりでも、帰りは地図があるので効率よく回ることができるので半年で戻って来ることができる。ルンバも地図を作製することで効率よく掃除ができる」と説明した。

フロア全体のマップを作製するため、本体上部にカメラ、底面にフロアトラッキングセンサーを配置し、部屋全体の間取りとルンバの位置情報を把握する。作製したマップを用いて、オープンスペースでは平行線を描くように、複雑な環境下では複数のセンサーを使ってナビゲーションすることで、より効率的に掃除ができるようになり、最大112畳(185m2)の稼働面積を実現した。

清掃機構として「AeroForce(エアロフォース)クリーニングシステム」を引き続き採用する。モーターにはブラッシュアップした「ハイパワーモーターユニット G3」を搭載。カーペットやラグの上では自動的に吸引力を引き上げる「カーペットブースト」機能を搭載。吸引力は従来モデルの約10倍まで高めた。このほか、ゴミの多い場所を検知して集中的に掃除する「ダートディテクトモード」も引き続き搭載する。

本体の「CLEAN」ボタンを押すだけで掃除を開始する使いやすさを継承しつつ、クラウド連係機能を新たに搭載した。スマートフォン・タブレット向けアプリ「iRobot HOME アプリ」を使うことで、外出先でもスマートフォンやタブレットからルンバを操作できる。アプリでは、1週間の掃除スケジュールを15分単位でセットしたり、清掃モードを設定したりできる。新たに円形の進入禁止エリアをつくる「ヘイロモード」を追加した「デュアルバーチャルウォール」を2個付属する。

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