キムチ

白菜などの野菜を塩や香辛料で漬け込んだ、日本でもおなじみのキムチ。植物性乳酸菌が腸内環境を整え、トウガラシに含まれる成分「カプサイシン」は代謝アップ、生活習慣病の予防にも役立ってくれる。

しかし漬物の一種であるため、食べすぎると怖いのが塩分過多による高血圧などの健康リスク。また、カプサイシンの大量摂取は発がんを促進することが研究で明らかにされている。

1日の上限量は特に定められていないが、健康維持のためには適量を食べるよう心がけるのが良いだろう。

大豆

昔から味噌やしょうゆ、納豆などの原料に利用され、日本人の食卓を支えてきた存在といえる大豆。たんぱく質が豊富なほか、さまざまな栄養素のバランスに優れる。

大豆に含まれる「イソフラボン」は女性ホルモンと似た働きをすることが分かっており、女性らしいスタイルの維持、美肌、骨粗しょう症予防、がんのリスクを下げるといった効果が期待できる。

女性の味方とも呼べる大豆だが、イソフラボンの過剰摂取は子宮内膜増殖症のリスクを増やすことが報告されている。また、ヒトに対する実験ではないが、妊娠中の動物にイソフラボンを大量投与すると、胎児の生殖機能に影響する可能性が示されたという。

内閣府の食品安全委員会によれば、大豆イソフラボンの安全な摂取目安量は1日あたり70~75ミリグラム。豆腐1丁で約60~80、豆乳コップ1杯で50ミリグラム程度を含むことから考えて、普通の食生活で不足するとはあまり考えにくい。

充分足りているイソフラボンを無理にサプリメントで補おうとすれば、逆効果になりかねないということをおぼえておきたい。