未知の音、未知のオーケストラはアジアにあった

2015.10.1 16:20配信
中国国家交響楽団 中国国家交響楽団

もしあなたが、コンサートやCDなどで交響曲や管弦楽曲を好んで聴いていらっしゃるとして、いったいどのくらい多くのオーケストラに出会ってきただろうか。ウィーン、ベルリン、ニューヨーク、ロンドン、パリ……東京。各都市に著名なオーケストラは多数あるが、そのリストに中国や韓国をはじめとするアジア諸国のオーケストラはどのくらいあるのかを確かめていただきたい。来日公演が少ないこれらの国々のオーケストラを聴けるチャンスは少ないものの、それぞれが実に個性豊かなサウンドを有し、意欲的な活動を続けているのだ。

「アジア オーケストラ ウィーク 2015」の公演情報

2002年から続いているコンサート・シリーズ『アジア オーケストラ ウィーク』は、そうした国々のオーケストラを招聘し、とかくヨーロッパやアメリカなどに偏りがちな(と、書いてしまおう)来日オーケストラ公演に一石を投じてきた。10月5日(月)から7日(水)の3日間、東京オペラシティ(初台)で開催される今回も、中国と韓国からそれぞれ一団体、そしてやはりアジアの一員である日本からもホスト役として一団体が登場する。

5日(月)に登場する中国国家交響楽団は、かつてカラヤンや小澤征爾らも指揮をした由緒ある中国中央楽団(北京中央楽団)を母体とするオーケストラ。今回は中国の古典的な作品である「覇王別姫」で京劇と西洋音楽のコラボレーションを聴かせ、有名なヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」やリヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」で、オリジナリティあふれるサウンドを披露してくれる。

6日(火)は韓国随一の科学技術都市として注目される街から、デジョン(大田)・フィルハーモニック管弦楽団が登場。チャイコフスキーの交響曲第5番やヴァイオリン協奏曲ほかを演奏し、内面的な高揚感や覇気のある演奏が期待できるだろう。

そして7日(水)は、東京にもその評判が伝わってくる大阪交響楽団が来演し、音楽監督・首席指揮者の児玉宏と共に演奏し続けてきたブルックナーの交響曲(第9番)ほかで、充実した響きを聴かせてくれるはずだ。

個性的な3つのオーケストラがS席各3,100円という値段で聴けるのも、このシリーズならでは(2席だと5,000円、3公演セットは7,000円という割引価格もうれしい)。このほかにも東北の復興支援公演(岩手県北上市)があり、アジア地域におけるクラシック音楽を再認識できる内容。未知のオーケストラに出会える稀有なチャンスなのだ。

文・オヤマダアツシ

◆アジア オーケストラ ウィーク 2015
・東京公演[東京オペラシティ コンサートホール]
10/5(月) 中国国家交響楽団(中国)
10/6(火) テジョン・フィルハーモニック管弦楽団(韓国)
10/7(水) 大阪交響楽団(日本)

・北上市公演[北上市文化交流センター さくらホール]
10/8(木) 大阪交響楽団とテジョン・フィルとの合同演奏会

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