乳がん早期発見の重要性を訴えた安藤美姫

 乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える「ピンクリボンフェスティバル2015」記者発表会が1日、東京都内で行われ、フィギュアスケーターの安藤美姫がトークショーを行った。

 日本人女性の12人に1人は乳がんになると言われている現代。この日、平松レディースクリニック院長の平松秀子先生に話を聞いた安藤は、まだ20代とあって、マンモグラフィーの検査を受けたことはないというが、「(胸の触診など)セルフチェックはしてます。心配症なので何かあるとすぐ病院に行きます」と普段から意識はしている様子。

 平松先生の「乳がんは早期なら9割以上治るし、内臓のがんに比べると治りやすい。予防は難しくても、早期発見によって命は守ってほしい」という言葉に大きくうなずくと、「私ももうすぐ30代。自分のためだけでなく、自分の愛する人を大切にするためにも、恥ずかしがらずに検診に行くことが大事だと訴えていきたい」と言葉に力を込めた。

 トークでは、乳がんで右乳房の全摘出手術を行った元プロレスラーでタレントの北斗晶についての話題も。番組で何度か共演経験があるという安藤は、「多分、(病気が)分かっていた時にもお会いしていたけどすごく明るかった。最後まで人に心配を掛けないように振る舞っていた強さには、やはりアスリートの魂を感じたし、他人を思いやる優しさも感じた」と敬服。

 今回の病気の公表については「日本の女性の意識を変えるほどの影響力があったと思う。また元の元気でパワフルな姿で一緒にお仕事をさせていただきたい」とエールを送った。

 このプロジェクトには、先月肝内胆管がんのため亡くなった女優の川島なお美さんも参加していた。「2、3度お会いしたことがありますが、笑顔が輝く本当にステキな人でした…」とうつむいた安藤は、「姿は見えなくても、いろんな人の心にはいつまでも生きていると思う。もしかしたら、空から私たちを支えてくれるのではと感じている。寂しいですけど、ご一緒できたことすごく感謝しています」と故人をしのんだ。