シャープは今年中をめどに、世界最小のレンズ交換式8Kビデオカメラを商品化する。4月15日に開催した報道関係者向けの展示会で明らかにした。40~50万円で販売する予定だという。

マイクロフォーサーズ(MF)規格のレンズを採用。同社製の3300万画素4/3サイズCMOSイメージセンサーを搭載する。HEVC(H.265)圧縮を採用することで、8K30pの映像をSDカードに記録することができる。64GBのSDカードに30~40分の録画が可能だという。

画面は、可動式の5.5型タッチパネル式液晶ディスプレイ。HDMIケーブル1本でテレビに接続できるよう、HDMI2.1に対応する。バッテリーの駆動時間は1時間ほどで、さらに伸ばしていくことが今後の課題だという。動画から一場面を切り取って、静止画として記録することもできる。

ブースの担当者は「小型化に際し、最も大きな課題は熱の問題だった。今後は、60pの動画を撮影できるようにしていきたい。このカメラで、8Kコンテンツが増えてくれれば、8Kの普及につながるはず」と展望する。現在、8KコンテンツはNHKの放送が主流。シャープは8K普及に向けて、自社でコンテンツの拡充を図っている。