(左から)竹野内豊、江口洋介、西田敏行

 映画『人生の約束』の完成報告会見が1日、東京都内で行われ、出演者の竹野内豊、江口洋介、松坂桃李、優香、高橋ひかる、柄本明、西田敏行、石橋冠監督が登場した。 

 この作品は、テレビドラマの巨匠である石橋氏の初監督映画。雄大な立山連峰を望む富山県射水市にある新湊地区を舞台に、人生の喜びと哀しみを描いた至極の人間ドラマ。

 石橋氏の手掛けたドラマ「池中玄太80キロ」の大ファンだったという主演の竹野内は、「温もりのこもった、あんなすごいドラマを作られていた監督の初めての映画に参加させてもらえるとは…」と感慨深げにあいさつ。役作りは悩みながらだったが「人の喜び、悲しみ、生き方をあらためて考えさせてくれる非常にすてきな作品に仕上がった」と手ごたえをにじませた。

 一方、漁師役を演じた江口は「撮影中は役柄の衣装をずっと着替えなかった緒形拳さん」の影響で、自身も今回はジャージ姿を貫き、髪型も角刈りに。これには後から現場入りしたという竹野内も「初めてあいさつしたときは漁師の方にしか見えなかった。真っ黒に日焼けしているし、本当に江口さんなのかなと…」とびっくりしたことを笑いながら明かした。

 さらに、初共演となる西田の「印象的な言葉」を問われた竹野内は、撮影の合間に江口に誘われて釣りにいった際のエピソードとして、「西田さんはずっと後ろで見ているだけで、『僕はあまり釣りが好きじゃない』って…。その言葉が印象的でした」と告白。『釣りバカ日誌』で知られる西田だけに、会場は笑いに包まれたが、西田は「そうなんだよね」とあっさりその事実を認めると、「『演技とは生きることだよ』とかもっと良いこと言ってなかったかな~」とトボケていた。

 退場間際には、女優・吹石一恵と結婚した歌手・福山雅治に関して、報道陣が江口にコメントを求める一幕も。ドラマ「ひとつ屋根の下」で福山と兄弟役で共演した江口は「福山さんも“人生の約束”を果たされたということでおめでとうございます。ぜひこの映画を見てください」と作品に絡めて祝福した。

 映画は2016年1月9日から全国東宝系にて公開。