初日公演を終えた由紀さおり(左)と五木ひろし

 明治座10月「五木ひろし特別公演 特別出演由紀さおり」の初日公演が2日、東京都内の同所で行われ、出演者の五木ひろし、由紀さおりが出席した。

 本公演の第1部は「小野田勇×三木のり平」喜劇の決定版で35年ぶりに明治座で復活する「めおと囃子」、第2部は2人がヒット曲から最新曲までを歌う「ビッグショー」で展開する。

 初日公演を終えたばかりの五木は「初日としてはとても良かったのではないかと思います」と手応えを語った。一方、1カ月という長期間にわたる公演に初出演する由紀は「何が何だかよく分からないうちに終わったような気もしました。お稽古をやらせてもらって、何とか間違えずにいけたかな。1カ月という長丁場ですが頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

 「めおと囃子」で、腕はあるが酒が入ると人柄が変わってしまう長屋住まいの大工・勝五郎を演じる五木は、制作発表の際に「肉体美が見せられます。職人という感じの雰囲気を見た目にも出せればと思っています」とアピールしており、仕上がりを問われると「さらしは巻いていますが、どうしようもない情けない男に成り切ろうと思って」と自信をのぞかせた。

 また、本公演には昨年10月に三度目のがん手術を行っていたことを明かした仁科亜季子も出演しているが、五木は手術については「全然知りませんでした」と語った。由紀も「すごくお元気で、楽しそうにご出演されています。伺っていいか少し悩みましたけど、あえて触れない方がいいかなと思いました」と気遣い、五木が「本人も触れるつもりはなかったみたい。それは一切(表には)出さず、この舞台を務め上げようと思っていたらしいので」と語った。