会場がざわついているのは、さくら学院の「旅立ちの日に」が流れ出したから。さくら学院とは小中学生の美少女12人からなる成長期限定ユニット。エビ中とは年齢層やファン層が被っていることもあり、ライバル関係にあると言われている。そんなさくら学院の最新シングルが、いま、エビ中の会場に流れている。この日、さくら学院は一部と二部の二回まわしでイベントを行い、会長をはじめ、この春から高校生になる3人の卒業セレモニーが行われる。同じ日にエビ中のイベントがめずらしく一部しかないのは、このセレモニーのためファンがごっそり減ることの回避策なんじゃないか、とも言われていた。だけど、この「旅立ちの日に」を聴きながら、わたしは、これは同じアイドルグループとしての私立恵比寿中学からの祝辞であり、最大のエールなんじゃないかなと思った。スタッフはさくら学院に敬意を表して、本日のイベントを、末っ子ひなたの生誕祭を昼の一回のみに託したのではないか。などと想像してたらはやくも泣けてきてまったく粋な演出だぜマネージャー!

そして会場にはいつもの「ebitune」。さっそくウリャオイはじまるもメンバーが出てこない。会場中にハテナマークが広がり失速するウリャオイ。すると、いつもよりずいぶん小さな声で聴こえてくる「スターダストの、スターダストの、スターダストのエビ中です♪」。出てきたのは瑞季ちゃんと真山さんのふたり。ブー、という開始の合図とともに2人の深いお辞儀。「わたしたち、無事に中学を卒業することができました」会場から歓声があがる。「わたしたちは、中学4年生になります!」「わたしたちは、卒業しません!」そう、これは2人の「永遠に中学生」宣言。さくら学院へのエールを送った後に、エビ中としてのスタンス、意思表明を宣言する2人。「わたしたち2人がエビ中を支えていかないといけない」という最年長&初期メンバーの宣言、しかと心に刻みました。そして2人で歌われる「永遠に中学生」。うおー、レア!冒頭のくるくるジャンプをふたりでやるのも、ぁぃぁぃの「せーの!」をふたりで言うのも、瑞季ちゃんの「ありがとう」もくっそかわいかった!!しかし何よりも「瑞季でしたー!」「真山りかでしたー!」「瑞季でしたー!」「真山りかでしたー!」「瑞季でしたー!」「真山りかでしたー!」「瑞季でしたー!」「真山りry…めちゃくちゃ笑いました。こういうときの真山さんの見せ方、さすがです。真山さんの「お父さーーーん!!!」もよかった。2人が「皆さま~ごきげんよう~~~!!」といい「次の登校日は…」と言いかけたところで聞こえてくるなっちゃんの「一曲入魂~!」の声。「エビ中~~~ファイトーーーー!!」の円陣を瑞季&真山はステージで、ほかの7人はステージ袖で行い、いよいよ本当の「ebitune」。今日はおもちこと柏木ひなたの生誕祭があるため、衣装はひなたカラーのオレンジワンピ。これまた粋な演出。瑞季ちゃん&美怜ちゃんのツインテールやべえ。裕乃ちゃんは髪をおろすと本当に高貴なお嬢様のようだし、髪をまとめて白いお花のコサージュをつけたりななん美しい。左下でゆわって赤ピンクのリボンつけたなっちゃんもアップでまとめた真山さんもハーフツインテールで緑リボンのぁぃぁぃも編み込みしてるひなたも、もちろんいつもの安本さんもかわいいです。こんなんされたら今日のツーショット誰と撮るかめちゃくちゃ悩む…。

さておき、1曲目は「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」。さっそく「MX!MX!」の叫びとともにXジャンプをキメるお客さん。スタスタスタと早急なビートに乗せたイントロぁぃぁぃと安本さんのロッケンロールなシャウトがかっこいい!ホウキをギターに見たてて早弾きをする瑞季ちゃんとひなた(サウスポー)、ぴょこぴょこメロコアジャンプをする裕乃ちゃん、そして全員で振り返って睨みをきかせるラストが決まり、続くは「えびぞりダイアモンド!!」さすがエビ中最初のオリジナルソング、お客さんのかけ声もばっちり揃って「せーのっ」「あーいあい、あいあいあいあい!」と横浜クイーンズスクエアに轟く。歌い終え、「2人がこれからもずっとエビ中を引っ張ってってくれるっていうのを聞いてすごく安心したよ」という美怜ちゃん。「よっご両人!これからもよろしくお願いしまーす!」という安本さん。そして「これからもエビ中みんなで力を合わせてがんばるぞー!」という瑞季ちゃんに「おー!」と続くメンバー&お客さん。ここで自己紹介をはさみ、続いての曲は5/5に発売するアイドル界1の学芸会ソング「仮契約のシンデレラ」へ。セリフにもソロフレーズにもそれぞれのキャラが出てて、この1曲を聴けばエビ中みんなの可愛いとこがちゃんとわかる、まさにメジャーデビューに適した名曲。ひなたの駄々っ子ぶりもかわいい3拍子のShall we dance?もかわいい、だけど瑞季ちゃんがセンターで踊るパートがかっこよくて好きです。カバー曲「なにがなんでも」を歌い水飲みタイムを挟んで「もっと走れっ!!」、「ザ・ティッシュ~とまらない青春~」へ。激しいダンスでツインテールのアレンジがほどけてしまった美怜ちゃん、緑のリボンが落ちてきてしまったぁぃぁぃ、メンバーのテンションに合わせて声が大きくなるお客さん。ショッピングを楽しむ人が行き交うみなとみらいの駅に、とてつもない一体感でウリャオイが響く。