秋は読書がはかどる季節。未開拓のジャンルにも挑戦する良い機会です。たとえば、近年盛り上がっている官能系の作品はいかがですか? 

「官能を感じるポイントは、ひとりひとりの性癖に基づくので、自分の性癖のツボを押さえてくれる作家さんを見つけてください」と話すのは、官能小説家の大泉りかさん。

そこで今回は大泉さんに、初心者でも楽しめる官能小説・コミックを8冊セレクトしてもらい、おすすめのポイントを教えていただきました!

<官能小説>

『ドミソラ』(うかみ綾乃)

「活躍中の女流官能作家のひとり、うかみ綾乃さんの作品です。少女時代、その美貌が災いして不幸な事件に巻き込まれたヒロインと、ヒロインに執着する醜い女――ふたりの女の鬼気迫る情念の物語です。

うかみ綾乃さんは業界では有名な美人なのですが、女としては良い意味でややこしい方で(苦笑)、その女のややこしさが思う存分に出ているところが、この作品の魅力です。

厳密にはいわゆる『官能小説』のカテゴリには入らないと思いますが、だからこそ、読書は好きでも官能小説は初めてという方にはむしろおすすめです」

『ゆっくり 破って』(深志美由紀)

「女流官能作家として活躍中の深志美由紀さんの作品。深志さんの作品の特徴は、ヒロインがマゾ気質を持っていること。官能小説を読むときには、自分の興奮のツボと合う作家さんの作品を読むのがポイントだと思います。ですので、Mっ気のある女性にはとくにおすすめしたい作品です。

ストーリーが女性向けで、物語の中にすっと入っていける上に、プレイがハードで『こんなこと、されてみたい……』と感じて興奮できると思いますよ」