SJ-TF50B

シャープは、暮らしをアシストする「ともだち家電」として、業界初の音声対話が可能なプラズマクラスター冷蔵庫「SJ-TF50B」と、ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-XP2WF」を10月30日に発売する。価格はどちらもオープン。

「ともだち家電」は、「ココロエンジン」がクラウドと連携することで、まるで「ともだち」のようにユーザーの使い方や環境にフィットした音声アドバイスや運転を行う家電。

冷蔵庫の「SJ-TF50B」は、無線LAN機能と音声認識機能を搭載し、対話しながら簡単に庫内の食品を管理できる。保存する食品を声で登録すると、使用期限が近づいた際に冷蔵庫が知らせる。食品なら約1650個、メニューなら約220種類を音声認識可能で、スマートフォン向けアプリ「ココロボ~ド」を使えば食品の量や保存場所、使用期限の個別設定など、より詳細な情報の登録に対応する。また、音声対話で手軽に買い物メモを作り、買い物中にスマートフォンで食品リストを確認できる。

庫内にはプラズマクラスターイオンを放出し、浮遊カビ菌や食品表面の付着菌を除菌することで、きれいな冷気を全室に循環する。また、プラズマクラスターイオンがニオイ粒子を強力に分解し、庫内を脱臭するだけでなく、壁面へのニオイの付着も防げる。

なお、ドアを閉めた直後は集中的にプラズマクラスターイオンを放出して庫内を清潔に保つとともに、人工知能がドア開閉の多い時間帯やキッチンの温度上昇を検知して、自動的にイオン放出時間を通常時の1.5倍まで延長する。

このほか、25項目の省エネ技術を採用した「節電25」モード、野菜を約2倍長持ちさせる「ステンレス・ロック野菜室」、地震などの揺れを感知して自動でドアをロックする「対震ロック」などを備える。

6ドア方式で、定格内容積は501L(冷蔵室268L、冷凍室143L、野菜室90L)。税別の実勢価格は36万円前後の見込み。

オーブンの「AX-XP2WF」は、無線LAN機能と音声認識機能によって、使いたい食材や料理のジャンルを話すことで、最適なメニューを提案してくれる。メニューが決まると、自動調理データを本体にダウンロードして登録し、そのまま調理を始められる。

調理終了後は、メニューの評価を音声対話で登録でき、ユーザーの間で評価の高いメニューは「高評価メニュー」としてランキング上位に表示する。また、手動での加熱も本体に話すだけで実行可能なので、調理中に手が汚れている場合でも、ほとんど画面に触れずに操作できる。

「ココロボ~ド」を使用すれば、外出先からスマートフォンで献立メニューを提案し、メニューが決まると自動調理データをダウンロードするため、帰宅後すぐに調理を始められる。さらに、メニューの食材リストから不足する食材を選ぶだけで買い物リストを作れる。

調理機能では、過熱水蒸気の特性を活かした独自の「ウォーターヒート技術」と、新たに搭載した「赤外線ムーブセンサー」、および「温度センサー」を組み合わせた「まかせて調理」によって、冷凍と冷蔵、常温の食材が混在する場合でも、食材の分量に関係なく自動調理できる。また、庫内天面の「赤外線ムーブセンサー」が食材の状態にあわせて過熱水蒸気の量を調節し、「温度センサー」が加熱時間を調整して自動で仕上げる。

このほか、上段集中加熱によって8~10分で調理可能な「スピードメニュー」を100種類備えるとともに、熱風コンベクションオーブンとウォーターオーブンの2種類の手動オーブン機能が300度のハイパワー設定を実現し、予熱温度まですばやく加熱できる。2段調理方式で、総庫内容量は30L。税別の実勢価格は21万円前後の見込み。