『パパが遺した物語』(C)2014 FATHERS & DAUGHTERS NEVADA. LLC. ALL RIGHTS RESERVED

公開中の映画『パパが遺した物語』の特別映像が公開になった。名優ラッセル・クロウ、『テッド2』のアマンダ・セイフライドらが、本作の魅力や、監督を務めたガブリエレ・ムッチーノの魅力を語っている。

『パパが遺した物語』特別映像

本作の主人公は、心に傷を抱えていきる女性ケイティ(セイフライド)。大学で心理学を学んでいる彼女は、ある理由から人を愛することができなくなっていた。そんなある日、彼女は小説家だった父ジェイク(クロウ)が自分と娘について書いた遺作を敬愛する青年と出会ったことを機に、自分の過去に向かいあう。

本作を手がけたムッチーノはイタリアで生まれ、2000年代からアメリカで活動している映画監督で、ウィル・スミス主演の『幸せのちから』や、『7つの贈り物』など、心に痛みを抱えたキャラクターを描くことに長けた人物だ。本作でも心に傷を負った娘と、愛する娘のために全身全霊をかけて生きる父のドラマを繊細なタッチで描いており、製作のシェリル・クラークは「監督にはガブリエルが最適だと思った」と言い、脚本家は監督の魅力が最大限に引き出されるように脚本を書き直したという。

キャラクターがただ泣き叫んだり、悩みをセリフで言うだけでなく、ささやかな仕草や表情、俳優の動きから登場人物たちの愛情や苦悩、悲しみを描き出すため、監督は現場ではつねに2台のカメラを用意。俳優が感情のおもむくままに演じられる環境を作り上げ、情熱的に演出に取り組んで俳優のポテンシャルを引き出しているという。

父親役を演じたクロウは「この作品は家族や親子の愛、喪失と悲しみを描いている。観る人は誰しも共感をおぼえるだろう」と言い、ムッチーノ監督は「まず自分が感動する、自分の心が動かした作品を作りたいといつも思っています。まずは脚本が重要です。対話の大切さ、それも自分の心が動かすものや感動させるものを探しているし、セットでもまずは自分の心が揺さぶるような、締め付けるような何かを探し続けています」とコメントしている。

本作は父と娘の絆を丁寧に描き出しており、これまでのムッチーノ作品同様、感動、感涙必至という声が多くあがっている。

『パパが遺した物語』
公開中