(左から)原田美枝子、仲代達矢、桜庭ななみ
オリジナル時代劇「藤沢周平 新ドラマシリーズ『果し合い』」完成披露試写会が8日、東京都内で行われ、出演者の仲代達矢、桜庭ななみ、柳下大、原田美枝子、杉田成道監督が出席した。
このドラマは、時代劇専門チャンネルがスカパー!、BSフジとタッグを組み、作家・藤沢周平が残した数々の小説の中から珠玉の4作品を映像化。その第1弾となる「果し合い」は、愛のために身を捨てる、老いた下級武士の物語。
甥の娘・美也(桜庭)の窮地を救うため、再び刀を抜くこととなる主人公・庄司左之助を演じた仲代は、この日2階席で試写を鑑賞したといい「この作品が素晴らしいのか、歳のせいか、涙を流してしまいました」と告白。あらためて「80を過ぎて、こんな大事な役をやらせてもらえるとは本当に幸せ者です」と喜びをかみしめた。
また、黒澤映画『乱』以来、約30年ぶりに仲代と“再会”したという原田は「仲代さんが出ると聞いて、絶対にすごい映画になると思った。仲代さんが何十年も俳優としてやってきた歴史があるからこそ出来た作品。あらためて尊敬しました」としみじみとコメント。一方で、演じたのは左之助を厄介者扱いする美也の母親役とあって「私は意地悪でしたけれども…」と申し訳なさそうに付け加えた。
これに仲代は、「『乱』では、(役で)彼女にさんざんいじめられましたが、今回も多少いじめられましたね」と苦笑いで応じつつ、「『乱』の時も今回も彼女の演技は素晴らしかった」と賞賛。原田は「30年前は親のかたき役だったので、一言も口を聞かなかったけど、今回も仲が悪いながらに、黒澤組を通ってきた仲間に会えてうれしかったです」と笑顔を見せていた。
新ドラマシリーズ「果し合い」は10月31日、BSスカパー!で午後3時および午後7時から放送。
関連記事
-
「自由に映像を撮れることを楽しんでいる作品だと思います」 山本奈衣瑠『走れない人の走り方』【インタビュー】
-
若手注目俳優の佐藤瑠雅&坂井翔、「どこにでもいる男の子たちの何気ない生活を描いた」“じれキュン”ラブストーリー「彼のいる生活」【インタビュー】
-
「Destiny」“奏”石原さとみと“真樹”亀梨和也の12年ぶりの再会に感動 「運命を感じる」「真樹の『泣くなよ』がよかった」
-
「お迎え渋谷くん」“渋谷大海”京本大我の雨の中のキスに反響多数 「横顔が美し過ぎる」「キュンを超えて面白い」
-
ドラマ「からかい上手の高木さん」月島琉衣&黒川想矢が撮影秘話を語る 映画版主演の永野芽郁&高橋文哉に対面し「うれしい」と感激
-
「トーマスの世界に、SDGsやリサイクルという概念が出てきた驚きがある」ディーン・フジオカ、やす子『映画 きかんしゃトーマス 大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』【インタビュー】
-
「トーマスの世界に、SDGsやリサイクルという概念が出てきた驚きがある」ディーン・フジオカ、やす子『映画 きかんしゃトーマス 大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』【インタビュー】
-
瀬戸利樹、“女性向けのセラピスト役”で「新しい価値観に出会えた」 久保田悠来、池田匡志と共に「女性用風俗」の講習に参加