子会社コジマの夏商戦のエアコン・冷蔵庫の不振とWindows XPのサポート終了が重なり下方修正したビックカメラ

ビックカメラは10月5日、2015年8月期の通期業績見通しを下方修正した。当期純利益は、従来予想の102億円から68億円(予想比67%)に変更。子会社コジマの当期純損益が、従来予想の4億4000万円の黒字から、一転して63億5000万円の赤字になる見通しが響く。

●コジマの夏商戦のエアコン・冷蔵庫が不振

ビックカメラの通期売上高は、従来予想の8120億円から7938億円(予想比98%)に修正。営業利益は205億円から188億円(同91.7%)、経常利益が205億円から204億円(同99%)に見直した。

下方修正の理由は、コジマの6~7月のエアコン商戦が天候不順の影響を受けて不振だったほか、前年のWindowsXPのサポート終了に伴うPC特需の反動減が影響した。

コジマは、通期売上高が従来予想の2360億円から2260億円(同96%)、営業利益が30億円から9億円(同30%)、経常利益が21億円から12億2000万円(同58%)に修正。売上高の減少に伴う営業総利益の減少が、営業利益の大きな落ち込みにつながる見込み。

また、収益性が低く、投資の回収が見込めなくなったコジマの店舗の減損処理に伴う10億4000万円の特別損失に計上。繰延税金資産の一部取り崩しによる62億8400万円も、従来予想からの悪化の要因になった。(BCNランキング 細田立圭志)