写真左より金崎夢生(鹿島アントラーズ)、高橋祥平(ヴィッセル神戸) 写真左より金崎夢生(鹿島アントラーズ)、高橋祥平(ヴィッセル神戸)

10月11日(日)、『2015Jリーグヤマザキナビスコカップ』決勝進出チームが決まる。ここで10月7日に行われた『ナビスコ杯』準決勝を振り返りたい。

ユニバー記念競技場で開催されたヴィッセル神戸×鹿島アントラーズは、1-2でアウェイに乗り込んだ鹿島が先勝した。10月3日の『明治安田生命J1リーグ』2ndステージ第13節でも鹿島は神戸に2-0で完勝したが、連勝してよしとは言い切れない。21分に代表で不在の柴崎岳に代わってボランチに入った山村和也が先制し、39分にFW・赤崎秀平がボレーシュートを叩き込んだが、その後は決定機を作るも無得点。神戸のシュート8本に対し、15本ものシュートを放ち、第1戦で勝負を決めなくてはならない内容だった。しかも、70分には相手コーナーキックのボールをキープしながら、DF・安田理大に奪われた。安田のクロスボールからDF・岩波拓也に合わせられ、1点を返されたのだった。

もちろん、アウェイゴール2点を加えて勝った鹿島が有利だ。だが、神戸は前半の決定機を決められず、一方的な展開になってもおかしくない状況から、1点を返し、さらに前への圧力を高め、鹿島DF陣をずるずる後ろへ下げた。神戸にとって後半の戦いぶりは、第2戦に望みをつなぐ形となった。

デンカビッグスワンスタジアムでキックオフを迎えたアルビレックス新潟×ガンバ大阪は、劇的ゴールでホームチームに凱歌が上がった。33分に2列目の大森晃太郎(G大阪)に先制を許すも、新潟は36分、MF・山本康裕が個人技で同点とする。一進一退の攻防が続くも、66分にレオ・シルバが一発退場……。数的不利な新潟は1-1死守に方向転換し、G大阪の猛攻に耐える展開に。90分、カウンターからラファエル・シルバのこれまた個人技が光るゴールを決まり、2-1と先勝した。新潟にとって、勢いが付く第1戦となった。

だが、逆転負けを喫したG大阪も肩を落としていない。この日のG大阪は宇佐美貴史ら日本代表4名、ボランチの遠藤保仁&今野泰幸、FW・パトリックなど、『明治安田J1』2ndステージ第13節から先発9名を入れ替えて臨んだ。試合終了間際の逆転負けは後味は悪いが、アウェイゴールを奪っての1点差の敗戦は想定内と言える。

『ナビスコ杯』準決勝第2戦は10月11日(日)に鹿島アントラーズ×ヴィッセル神戸・カシマサッカースタジアム、ガンバ大阪×アルビレックス新潟・万博記念競技場がキックオフ。チケットは発売中。10月31日(土)・埼玉スタジアム2002で迎える決勝は、10月14日(水)午前11:00~16日(金)午前11:00までチケットぴあにて先行抽選「プレリザーブ」、10月18日(日)午前10時より一般発売。いよいよファイナルの顔触れが揃う。