宮下遥(岡山シーガルズ) 宮下遥(岡山シーガルズ)

2013/14シーズンは初の優勝決定戦進出、昨季も4年連続プレーオフ進出を果たした岡山・河本昭義監督も足もとをしっかりと見つめる。指揮官は「運よく何年かプレーオフに出ているが、我々は入れ替え戦も覚悟して戦っていかないといけない」とキッパリ。危機感を持ちながら、上を目指すのだ。今季も中心となるのはリーグを代表するセッターである宮下遥、技術を駆使したミドルブロッカー・山口舞、リベロ・丸山亜季だ。助っ人大砲のいない岡山は結束力で勝負する。

好不調の波に苦しんだ日立は、松田明彦監督が掲げる「超高速バレー」で躍進を目指す。スパイク賞を獲得したパオリーニ・ローレン、内瀬戸真実、佐々木美麗、渡邉久惠、栗原恵のアタッカー陣を、佐藤美弥、橋本直子、小野寺友香のセッター陣がバリエーションに富んだトスで得点に導く。7月のV・サマーリーグ東部大会では全勝優勝を果たした。再昇格1年目に6位、昨季は5位となった日立がさらに上を目指し、松田監督曰く「奇想天外なバレー」を展開する。

V・サマーリーグ東部大会優勝が日立なら、西部大会を制したのは東レだ。こちらも全勝で優勝し、今季に期待を持たせる内容を見せた。今季は木村沙織、迫田さおり、高田ありさのベテラン頼りではない。アメリカの若きミドルブロッカーのテトリ・ディクソンが加入した。ウイングスパイカー・杉原若葉とミドルブロッカー・伊藤望の20歳コンビも成長著しい。福田康弘監督、峯村沙紀主将が揃って「優勝を目指す」と口にするのも頷ける布陣だ。

デンソーはV・チャレンジリーグ2位のPFUに連勝し、プレミア死守を果たした昨季と同じ轍は踏まない。得点王のミア・イエルコフや昨年6月に久光製薬から加入した新キャプテン・石田瑞穂と軸はしっかりしている。大竹里歩と鍋谷友理枝は『ワールドカップ』を経験し、さらなる進化が望まれる。攻撃の要となるセッターも鈴木裕子、新人の田原愛里、9人制バレーの富士通から加入した森田麻実子と駒が揃う。

2013/14シーズンは初の4位と躍進を果たしたが、昨季は8位に沈み、V・チャレンジ1位のJTとの入れ替え戦で1勝1敗ながら獲得ポイントの差でプレミア残留を果たしたトヨタ車体。プレミア参戦10年目となる今季は、まずはファイナル6を目指す。そのために課題だった決定力アップに取り組んだ。日立から移籍した高橋沙織とアゼルバイジャン代表のポリーナ・ラヒモワというふたりのウイングスパイカーに期待大。竹田沙希主将とセッター・藤田夏未が若手と新戦力を融合させる。

2015/16 V・プレミアリーグは10月17日(土)・久光製薬×上尾、岡山×デンソー、18日(日)・NEC×トヨタ車体、日立×東レのカードで東京体育館にて開幕する。2016年1月24日(日)までレギュラーラウンドを戦い、2月7日(日)にファイナルステージに突入する。