IFFJ 公式サイトより

今年もやってきました。日本最大級のインド映画祭、IFFJ2015!2014年のレポートに引き続き、今年もIFFJ特集をお送りします。

“ボリウッド”、“マサラムービー”なんて言葉は聞いたことがあるけれど、インド映画はまだ観たことがない…という方も、インド映画というと歌とダンスのイメージが強すぎて敬遠している、という方も、その深くて広い映画世界にぶっ飛ばされること間違いナシ!

今回の特集は、インド映画ファンの方々や、インド映画の実際の監督さんへのインタビューで、インド映画の魅力をご紹介します。さらにはIFFJオープニングレポートに、公開作品レビューと盛りだくさんでお送りします。では、行ってみましょう。

ライトファンからベテラン監督まで!インド映画多重インタビュー

インタビュー1 eelicaさん(DJ)

まず最初にインタビューをお送りするのは、欧米のクラブヒットはもちろん、日本・韓国・タイなどのアジア各国、さらには中東圏のポップスを縦横無尽にプレイする美しきDJ、eelicaさん。ここ最近はインド映画や音楽にもアンテナが向いているようです。

インド映画初心者ながらも、間違いない選曲ぶりはさすが腕利きDJ!

eelicaさん

“踊らない”インド映画に興味をひかれた

――eelicaさんはインド映画に興味を持たれてどのくらいですか?
eelica「まだ1年ちょっとなんですよ。最初に見たのが「マダム・イン・ニューヨーク」でした。 “踊らないインド映画”っていうのを押していて、そこに興味をひかれたんです。

――ちょっと意外です!DJなので、ダンストラックから入ったのかと思っていました。

eelica「そういうわけじゃないんですよ。銀座のシネスイッチでインド映画をいろいろと公開していて、レディースデーにふと思い立って行ってみたら、満席で立ち見だったんですけど、まぁ、いいかなと思って。」

――立ち見で長時間のインド映画、なかなか大変そうですね(笑)。

eelica「立った状態で2時間半、ちょっとツラかったけど、内容がすごく面白くて。それからシネスイッチで公開されるインド映画を気にするようになったんです。次に見たのが「めぐり逢わせのお弁当」でした。

――こちらも、いわゆるエンタメ作品というよりも、ヒューマンドラマ系ですね。

eelica「この映画は、自分にとって一番印象に残っているインド映画ですね。映画を観終わった後に、すごく歯がゆくて、モヤモヤして、いろいろと考えてしまうような…。考えて考えて、なにも考えられなくなって、映画を観た後にボーっとしながら銀座の街を歩いた記憶があります(笑)。」

――映画を観ておもわずさ迷い歩く…なんだかいいですね!

eelica「大々的にロードショーしている映画みたいに、ハッピーエンドで気分よく終わるような映画じゃないんです。インド映画と言えばエンターテイメント映画のイメージだったのに、こんな映画もあるんだ!と思いました。そのモヤモヤにハマってしまったところはあるかな…。」

――新しい体験として心に残ったんですね。

eelica「他にも「めぐり逢わせのお弁当」には、ダッパーワーラー(お弁当運搬業)の人々が描写されていたのも印象的でした。以前から、ダッパーワーラーの存在は知っていたんですけど、どんな生活をしているかまでは知らなくて。彼らのリアルっぽい生活のシーンが映画のところどころに入ってくるんです。それも新しい体験でした。」

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