4Kテレビの市場動向やユーザー調査の概要を紹介する、BCNの道越一郎 編集委員兼チーフエグゼクティブアナリスト

デジタル放送推進協会(Dpa)は10月15日、「2015年度・第6回講演会」をNHK千代田放送会館で約200名の会員を集め開催した。

『4Kテレビはユーザーに評価されているのか? ~実売分析とユーザー調査結果から見る4Kの現実』と題した第1部では、BCNの道越一郎 編集委員兼チーフ エグゼクティブ アナリストが講演した。同社のPOSデータベース「BCNランキング」の集計結果から「4Kテレビの販売台数シェアは国内液晶テレビ市場の14.1%を占めるまで拡大した」と市場概況を解説。また、4Kテレビのユーザーは「大きなテレビが欲しいというきっかけから4Kテレビを購入している」など、ユーザー調査の結果も紹介した。

『日本のVOD市場の過熱とこれからの放送』と題した第2部では、コピーライター/メディア・コンサルタントの境 治 氏が登壇、Netflixを中心とした日本のVOD(Video On Demand)事業者の概要を解説した。10社近くが続々とVOD事業に参入している今年の状況を「普及期」と位置づけ「2020年頃にむけてVODはじわじわ来る」と展望。さらに「テレビの意味が、放送と配信を含めたものへと変わって来ている」と指摘しながら「ネットでの見逃し配信や同時再放送をいち早く始めるべきだ」と提言した。