続いてドローンとの出会いを振り返ったのは株式会社Drone Games代表の黒田潤一さん。現在の会社を立ち上げる以前は、子ども達を集めてスポーツ教室を開催していたという黒田さんですが、ドローンにのめり込んでいったきっかけは何だったのでしょうか?

株式会社Drone Games代表・黒田潤一さん

黒田:子ども達のスポーツ教室を開催していたときに、公園でドローンを飛ばしている方がいたんです。当時は都内の規制が今ほど厳しくはなかったので、公園で飛ばすことも問題なかったんですね。

それをきっかけにドローンに興味を持って、実際に自分で飛ばしてみたらすっかりハマって会社を立ち上げるほどにまでなってしまいました(笑)。最近ではドローンレースなど、エンターテインメントに特化したイベントを企画しています。

好きが高じて、今では10台以上のドローンを所持しているという黒田さん。競輪場や船上での結婚パーティーなど、さまざまなシチュエーションで空撮を行い、ドローンの可能性を追究しているそうです。

佐藤さんや黒田さんのように、ドローンによる新たな事業を展開するユーザーがいる一方で、ドローンユーザーのマナーの向上と正しい運用をメディアの立場から呼びかけているのが株式会社エディトル代表の中筋義人さんです。

中筋さんは今年の6月に、ドローンメーカーのdji社の協力のもと『ドローン空撮入門』という本を制作しました。

株式会社エディトル代表・中筋義人さん

中筋:私の会社では以前からスマホやパソコンなどのIT関連の本を制作してきました。ドローンを初めて飛ばしたのは、スマホで操縦できるAR.Droneという機体が発売されたときです。それ以降、自分でもPhantom 3などの機体を購入して飛ばす中で、普段は見られない視点から映像を撮れる楽しさに魅了されていきました。