ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京) (C)J.LEAGUE

大事なのは次のゲームだ。前節、サンフレッチェ広島との無敗対決を1-0でモノにしたFC東京は、6勝2分・勝点20で『明治安田生命J1リーグ』首位に立った。4試合連続ゴールのFWディエゴ・オリヴェイラは得点ランキングトップタイに並ぶ6得点を記録するなどチーム13得点、半分の4試合はクリーンシートをマークするなど5失点と攻守のバランスもバッチリ。

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ただ前回は1試合のみで首位を明け渡した。第4節・名古屋グランパスとの無敗対決を1-0で制したFC東京は、第5節に中位に位置していた浦和レッズと対戦。前半は固いブロックを敷き、62分に投入された久保建英が攻撃のギヤを上げる。75分、ドリブルからカウンターを仕掛け、オリヴェイラとワン・ツーを交換。返しのパスが乱れ、浮き球になるも久保は冷静に1回転しながら、左サイドを駆け上がってきた東慶悟にスルーパス一閃。東がゴール前にクロスを上げ、オリヴェイラがヘッドで先制点を叩き込んだ。

プラン通りに試合を決めたかに見えたFC東京だが、好事魔多し。94分、左SB・山中亮輔のダイレクトクロスを右SB・森脇良太がこれまたダイレクトにシュートを放ち、ゴール左隅に流し込んだ。FC東京はほぼ手中にしていた14年半ぶりとなる埼玉スタジアムでの勝利がするりとこぼれ落ちたのだった。

タイトルを狙うチームがこれではいけない。勝ちゲームはしっかり勝ち切らなければならない。FC東京は昨季も中盤まで2位を快走していたが、下位を相手に取りこぼし、徐々に順位を後退させた。もちろん、プロの集団だ。相手が中位や下位でも油断はしないだろう。しかし、下位相手に首位と対峙するのと同じくらいのモチベーションを持てるかと言うと、これがなかなか難しい。

第9節に乗り込んで来るのは松本山雅FCである。松本は現在、3勝2分3敗・勝点11の10位。全員が強度の高いディフェンスを怠らず、ショートカウンターから活路を見出し、ここ3試合は2勝1分と順位を上げてきた。だが、直近3試合の対戦相手を見ると、ヴィッセル神戸、湘南ベルマーレ、サガン鳥栖である。第3節からノーゴールで3連敗を喫した相手を振り返ってみると、浦和、サンフレッチェ広島、川崎フロンターレとなっている。松本としては、ここ3試合の勢いが本物か試すのに、FC東京は絶好の相手と言える。

『明治安田J1』第9節・FC東京×松本は4月28日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。試合当日は『東京ガスライフバル Day』を開催。試合前に平井 大スペシャルライブを実施。来場者先着2万名に特製ハンドタオルをプレゼントし、東京ガスのキャラクター「パッチョ・電パッチョ」も来場する。チケット発売中。