秋から冬にかけては食欲のシーズン。アブラの乗った高カロリーな食べ物が旬を迎えるなか、美容と健康をキープするため、フルーツを積極的に取り入れようと思っている人は多いのではないだろうか。

しかしフルーツはヘルシーと言われる反面、肥満の原因になるという話もしばしば耳にする。フルーツは太るのか太らないのか? 今回はフルーツの甘味成分“果糖”に着目し、3つのステップから考えていきたい。

【ステップ1】糖分が多いから太る説

フルーツは甘さが強い、それに成分分析を見ても糖質の割合が高い。だからダイエットに逆効果では? ……それが本当かどうか判断するためには“果糖”の特徴を知る必要がある。

フルーツ類やハチミツに多く含まれる果糖は、ショ糖(いわゆる砂糖)に比べて1.2~1.5倍も甘味が強い。しかしグラムあたりのカロリーは変わらないので、甘いから太るというのは単なるイメージにすぎない。

また、果糖は、ブドウ糖よりも血糖値の上昇がゆるやかなため、その意味では「脂肪を蓄えにくい=太りにくい糖」と言えるだろう。

では、いまだにフルーツが肥満原因と結びつけられるのはなぜか? 次の【ステップ2】では“中性脂肪”をキーワードに見ていきたい。