コミュニケーションロボットの認知度

MM総研は10月20日、コミュニケーションロボットの一般消費者意向に関する調査結果を発表した。なお、この調査は15歳~69歳の男女2040名を対象に、2015年9月にウェブアンケートによって実施しており、同調査における「コミュニケーションロボット」とは、日常生活において人間とコミュニケーションすることで、話し相手や情報提供などのサービスを行うロボットを指す。

一般消費者に対する、コミュニケーションロボットの認知度についての質問では、「概ね理解している」が18.0%、「言葉を見たり聞いたりした程度」が50.4%、「わからない」が31.6%と、程度の差はあるものの、7割弱の一般消費者がコミュニケーションロボットを認知している、という結果となった。

製品の認知度についての質問(複数回答)では、ソフトバンクロボティクスの「Pepper(ペッパー)」が41.0%とトップで、ロボガレージの「Robi(ロビ)」が16.2%、タカラトミーの「Robi jr.(ロビジュニア)」が7.2%でそれに次ぐ。一方、49.7%がどの製品も認知していないという回答だった。

今後の購入意向に関する質問では、「1年以内に購入したい」(1.6%)、「1年以上先になるが、購入を検討したい」(13.1%)という回答があったのに対して、「購入したくない」が85.2%と、現時点での購入意向はあまり高くない。また、もし購入する場合に支払ってもよいと思う金額は、「10万円未満」が63.3%、「10万円以上50万円未満」が10.5%、「50万円以上」が0.8%、「金額に関わらず購入したくない」が25.3%という回答が得られた。

コミュニケーションロボットに求める形状についての質問への回答は、「人型(頭・胴体・2本の手・2本の足で構成されている)」が33.1%で、「動物の形状(犬や猫など)」(22.5%)、「人型に近いが足は台(頭・胴体・2本の手・これを支える台で構成)」(19.2%)が続く。一方で、「キャラクター」という回答も16.5%寄せられるなど、ばらつきが見られる。

サイズに関する質問では、「人間の7歳・小学校1年生と同等(身長120cm/重量20kg)」が32.8%ともっとも求められており、次いで「人間の赤ちゃん・生後0か月と同等(身長50cm/重量3kg)」(29.1%)、「人間の赤ちゃん・生後0か月よりも小さい(身長20cm以下/重量1kg未満)」(24.1%)と、形状と同様に多様化した。

このほか、コミュニケーションロボットに求める機能を複数回答でたずねたところ、「人間の声を認識できる」(56.8%)、「人間と対話することができる」(53.5%)、「学習能力がある」(50.2%)と、音声認識や対話エンジンを挙げる答えが多い。また、コミュニケーションロボとがあるとよいと考える場所では、「病院・介護施設」(33.2%)、「駅・空港」(25.9%)、「役所(市役所・区役所など)」(24.3%)が挙げられた。