スマホでモニタリングができる空気清浄機

ロボット掃除機のルンバなどを手がける販売代理店のセールス・オンデマンドは、スウェーデンの空気清浄機メーカー、ブルーエアのWi-Fiを搭載する空気清浄機「Blueair Sense +」、室内の空気を可視化するインテリジェントエアーモニター「Blueair Aware」を12月9日に発売する。

製品発表会の冒頭、室﨑 肇 代表取締役社長は、「スウェーデンの大使館に紹介されてブルーエアに出会ったのがちょうど5年前。そして2010年1月にスウェーデン大使館でブルーウェアのローンチイベントを開催した。今回の新モデルは空気清浄機を使うことが嬉しく、楽しくなるような製品だ」と話した。

●汚れた空気は人の健康を害する

ブルーエアのアジア・セールス・ダイレクターのヨナス・ホルスト氏は「ブルーエアはベント・リトリが20年前に創業した。リトリに娘が生まれた時、その娘に汚い空気を吸わせたくない、もっと性能が高く、見栄えがいい空気清浄機がほしいと思ったことが創業のきっかけだった。現在、世界60か国で販売している」と会社概要を説明した。

さらに、空気清浄機の重要性について「人は一日0.5kgの食料、2kgの水、そして10kgの空気がないと生活できない。またWHO(世界保健機関)の大気汚染に関する報告書では、世界の都市部に住む人口の約半数が大気汚染で苦しんでいる。空気が汚染されている都市とは、例えばニューヨーク、ロンドン、マドリード、モスクワ、そして東京だ。空気が汚れたエリアだと脳卒中や脳梗塞の患者が15%上がると言われている。それ以外にもくしゃみや咳、目が赤くなるなど不快な症状も出る。我々は空気清浄機によって人を助けたい」と話した。

●スマホでコントロールできる空気清浄機

「Blueair Sense +」は、前シリーズの外観デザインのまま、性能を向上。推奨フロア面積は前モデルの14m2(8畳)までから、8m2(11畳)までとなり、より広い部屋で使えるようになった。空気清浄機の性能を表すCADR値も煙草の煙、ホコリ、花粉の全ての項目において20%以上性能がアップした。

また、独自開発した「3ステップHEPASilent(へパサイレント)フィルター」は、目の大きさの異なる3層フィルターで構成し、1枚で構成したフィルターに比べて格段に目詰まりしにくく、風量を維持する。高性能フィルター技術と粒子イオン化技術を組み合わせた「HEPASilent(へパサイレント)テクノロジー」で、高い除去率とハイスピード清浄の両立を実現した。

新モデルの最大の進化点はWi-Fi接続でスマホから操作できるところだ。Wi-Fi機能搭載のエアーモニター「Blueair Aware」と連動することで、部屋の空気の状態をスマートフォンで確認できる。「Blueair Aware」が室内のPM2.5、VOC(揮発性有機化合物)などの微粒子やニオイおよび温度、湿度をリアルタイムに観測。その情報をスマートフォンアプリ「Blueair Friend」をインストールしたスマホに転送することで、室内外の空気環境データをモニタリングできる。さらに、運転速度、スケジュールや電源ランプの明るさの調整などをアプリ上で設定できる。

本体カラーはポーラーホワイト、グラファイトブラック、ウォームグレーのほか、新たにルビーレッド、ミッドナイトブルー、リーフグリーンの3色を追加。販売チャネルは直販サイトのみで、店頭展開の時期は検討中だという。税別価格は「Blueair Sense +」が5万4500円で、「Blueair Aware」が2万5000円。