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1位:『ニーゼ』

満足度:88.8

<項目別5段階評価>
俳優:4.3
ストーリー:4.2
音楽:3.8
演出:4.4

実在した女性精神科医を題材にした本作。ショック療法が正しいものとされ、暴れる患者を人間扱いしない精神病院に着任した女医・ニーゼが周囲の“常識”に挑み、勇気を持って男性社会の壁と戦うさまが描かれる。

感想では、過去を描きつつも、実は現代の日本の社会と重なるという感想と高い称賛が数多く寄せられた。

「自分自身も鬱になって会社をやめた経験があり、感銘を受けました。映画を通じて偏見が薄まり、鬱を患った人への理解が深まれば」(52歳・男性)

「このテーマを真摯に扱う映画は珍しいと思います。何かを過剰に表現するのではなく、ただ生きようとする人々の表情を、きれいに撮ろうとするのではなく、ありのままに描いているように感じました。(20代・女性)

「ナースの姿が現代の老人ホームや病院のいじめや虐待の問題ともダブって見えました」(46歳・女性)

「人を人として扱わなくなっている現代の社会にあって、とても考えさせられる感動的な作品でした」(52歳・男性)

また、実在の人物をモデルにした作品ということに対しても多くの感動の声が。

「精神病患者が普通の人間扱いされていなかった時代に彼らの内面に目を向け、外に開かせた革命的な女性がいたことを知ることができて、大変満足。彼女の成したことが多くの人に伝わればと思います」(31歳・男性)

「興味深い療法であり、当時は画期的だったこの両方を取り入れようとするという部分がとても考えさせられるストーリーになってました」(50代・女性)

「パワフルな作品であり実話であることに驚きました(30代・女性)

実話を元に現代社会にもつながる形で一人の女性の戦い、そして人間の尊厳について描いた点が大きな反響、非常に高い評価につながったようだ。

なお本作は10月27日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて上映される。

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