「今からスーパーに行くけど、今日は何も買わないからね」って、それもお皿洗いしながらではなくて、向き合って「大事なお話があるからね」と伝える。指きりするのもいいかもしれません。

スーパーについたら入り口でもう一度、「さっき何て約束した?」と聞き返し、「お菓子買わない」「覚えてるね、そうだよね」と。そうしたら5分くらいは騒がないと思います。そうしたら、そこで褒める。「お菓子欲しがってないね、約束守っているね」と。
これで欲しがらなくなりますよ。

それをせずに連れて行くとバトルになります。

しつけをするんだってことを最優先にしようと思ったらそこまで計画を立てなきゃいけません。

泣いてしまったら…と周囲の目を気にして買い与えてしまったり、決めたことを親自ら翻すと、すべてのしつけが付け焼刃になります。

子どもにしたらお菓子を見たら欲しくなるに決まってるし、でものべつまくなし買ってやるわけにはいけないわけだから、ルールを決める必要があります。

それでも騒いだら抱きかかえてでも帰っちゃえばいいんです。そうしたら「買ってもらえない」ということを学ぶので、次回からは騒がなくなると思いますよ。

ネットや本は具体的なことは書いていなくて一般論が書かれているものなので、それを自分の子どもに落とし込むときはもっと自分の直感を信じてしつけていくことが大事だと思います。

——今日からちょっとやってみます。

子ども主体の話し方ではダメ! ママはどう思っている?

立石:本の最初にも書いてありますが、「お菓子買ってって言わないの!」と子どもを注意するよりも「今日はお菓子を買わないよ」「今日はお母さんは買いたくないし、買うお金もないの」というIメッセージ(「私」を主語にした表現)にしましょう。

YOUメッセージで「あなたはわがまま」「欲しがっちゃダメ」など言うのではなく、部屋の片付けにしても「お母さんは部屋が散らかっているのは嫌だから片付けてほしい」と言うのがいいです。

子どもを否定しない、ということにも繋がるので、しつけをするにはIメッセージを使っていきましょうね!

「テキトー母さん」のテキトーの意味は?

日々、子どもが成長していくということは、親の悩みも変わっていくということ。
他人と比べない、ネットや本より自分の情報が正しいと信じる、よく考えてみると当たり前のことなのに、いっぱいいっぱいになっていると、なかなかそのことを思い出せなくなります。

立石さんとお話していると「テキトー母さん」のテキトー、とは周囲の言葉や反応に「テキトー」でいられるということなのかなと感じました。

立石さんは現在「テキトー母さん」シリーズの続編を執筆中とのこと! 今から続編が楽しみです。

システムエンジニア、携帯向け音楽配信事業でのシステム運用、マーケティング職を経て、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。主に育児、教育関連の記事を執筆。子連れで楽しめるサービス探しと世界の子育て事情に興味津々の日々。ストレス解消はお酒と映画。