熱くおバカな高校生、キヨシが入学した全寮制の元女子校は、女子1000人以上に対して男子5人! 甘い学園生活を夢見た男子たちだが、女子風呂をのぞこうとした罪で、学園を掌握する「裏生徒会」に拘束され、監獄で1カ月の謹慎生活…。「監獄学園-プリズンスクール-」で、裏生徒会に立ち向かうキヨシを演じる中川大志に、人気コミックを原作にしたこのドラマへの意気込みを聞いた。

―出演が決まったときの気持ちを教えてください。

 キヨシ役をやらせていただくことになって、原作を一から全部読んだんです。僕、小さいころから漫画をあまり読んでこなかったんですけど、衝撃的な面白さで。漫画でこんなに一人で腹を抱えて笑ったのは、本当に初めてでした。あっという間に全部読み終わって、大好きになりましたね。

 でも、こんな際どいシーンのある漫画を実写化できるの?って思いました。ほんとに正直、想像がつかなかったですし、実写にすること自体がチャレンジだなと。だからこそ、僕がキヨシ役をやらせていただくことも相当チャレンジになると思いました。作品全体のテーマとして言えるのは、一見ギャグ漫画というか、ふざけた漫画にとらえられえがちなんですけど、そんなことなくて、本人たちは至って真面目なんです。

―真面目、なんですか?

 やってることは男子高校生たちの欲求の表現で、お風呂のぞきたい、おっぱい見たい、パンツ見たいという、そばから見たらくだらなく思えることも、この5人の中では、世界が変わってしまうぐらいの大きな出来事。必死だし、常に本気で裏生徒会とも戦っていくんですけど、その手段としてはちょっとアホみたいなことをやっています。

 原作も大人気だし、ファンの方もたくさんいるのでプレッシャーもありましたけど、でも、それ以上にこのプリズンスクールの世界に自分が入れるんだと、楽しみながら撮影に挑めました。

―男子が5人だけというこの学園ですが、中川さんはどう思いますか?

 男女比でいうと1対200とかなんですけど、世の男子高校生としてはみんなが夢見る状況だと思うんですよ。この5人は、その男子高校生の代表みたいで、僕も「あるある」と思いながら台本を読んでいました。みんなの夢を僕たちが背負っているぐらいの気持ちで、演じようと思っていました。

―特に注目してほしいシーンはありますか?

 僕の好きなキャラクターは花ちゃん(森川葵)。キヨシと花ちゃんとのシーンはすごく大好きですね。

―花ちゃんとのシーンでも、けっこう際どい場面があるそうですね。

 キヨシと花ちゃんとのシーンこそ、実写だから味わえる空気感とか生々しい感じを出したいと思っていて、頑張って演じた部分でもあります。原作ファンの方も期待していると思うので、楽しみにしていてもらいたいです。

 

 「監獄学園-プリズンスクール-」はTBSで27日スタート、毎週火曜、深夜1時11分から放送。MBSでは毎週日曜、深夜0時50分から放送中。

 このインタビューは月刊TVfan増刊「TVfanCROSS Vol.16」(発売中)に掲載しています。