国にひとつしかない門外不出の“金属”とは?

2015.10.29 10:38配信
『1001グラム ハカリしれない愛のこと』BulBul Film. Pandora Film Produktion. Slot Machine (C) 2014

『キッチン・ストーリー』『ホルテンさんのはじめての冒険』などで知られるノルウェーの実力派監督ベント・ハーメルの最新作『1001グラム ハカリしれない愛のこと』が今週末から公開になる前に本編映像の一部が公開になった。タイトルにもなっている“グラム”にまつわる少し変わった映像だ。

『1001グラム』本編映像

このほど公開になった映像は、ノルウェー国立計量研究所に勤める本作の主人公マリエが、厳重に封印された部屋にある金庫から“あるもの”を受け取るシーンだ。病気で倒れてしまった父の代わりにパリで開催される国際会議に彼女が持参することになるそれは“キログラム原器”と呼ばれる物体だ。見た目は普通の金属の塊だが、原器はその国の“1キロ=1000グラム”の基準になる物体で、日ごろは重さが変化しないように厳重に保管されている。映像でマリエが見守る物体は丁寧に扱われ、ガラスの容器や鉄のカバーで幾重にも保護されている。

映画は、仕事は順調だが私生活はうまくいっていないマリエが、キログラム原器を手にフランスに旅立ったことを機に、様々な出来事や人に出会い、改めて人生を見つめなおし、自身の“心のハカリ”を見つめなおしていく。人間はよく“人生の重荷”のように、心の風景を重さにたとえることがあるが、本作では実際の“計量”と人間の心のドラマを巧みに組み合わせて、ひとりの女性が、人生には必ず訪れる“1グラムの誤差=はかりきれない出来事”を受け入れて、自身の幸せの基準を見つけていくまでを爽やかに描いている。

『1001グラム ハカリしれない愛のこと』
10月31日(土) Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開

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