『二分間の冒険』より

毎年おとなもこどもも本気で楽しめる高品質な舞台を KAAT キッズ・プログラムとして上演しているKAAT神奈川芸術劇場。今夏の新作は、30年にわたってこどもたちに読みつがれてきた日本屈指のファンタジー小説『二分間の冒険』を舞台化する。

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台本・演出をてがけるのは、劇団「範宙遊泳」主宰の山本卓卓(やまもとすぐる)。演出に取り入れられるアニメーションは、人気イラストレーターのひらのりょう、音楽には世界を舞台に活躍する打楽器奏者の加藤訓子が書き下ろす。

また、今作ではエキストラ(群衆役)を募集。主人公・悟のクラスメイトや竜の館で悟と一緒に戦う「みんな」役として出演するエキストラを公募。 さらに、バックステージツアーも開催。舞台の裏側をみたり、仕掛けを体験したりする解説付きのツアー。撮影ポイントも設置し、夏休みの思い出つくりや絵日記にもぴったり。エキストラ・バックステージツアーの詳細は公式でご確認を。

以下は山本卓卓によるコメント。
原作を読み進めていくなかで重要なテーマが奥底にあることに気づきました。『二分間の冒険』は「あなた」に出会い「みんな」と力を合わせることで「私」を発見する物語なのだと。だからこそ「私」と「あなた」だけでなく「みんな」という存在が不可欠なのだと考えました。今回、エキストラを募ったのはそのためです。そうした「みんな」を演出すること自体僕自身初めての試みですが、冒険とは勇気と挑戦のことであると信じて取り組みます。また、今作は映像と俳優のインタラクティブを駆使して、ファンタジー世界を演劇的に表現します。演劇は想像力に依拠する芸術ですが、想像力の先にある”経験”を目指し子供から大人まで明日をよりよく生きるための種を蒔きたいと考えています。目の前の人間が勇気を持って困難に立ち向かっていく姿勢を、その瞬間を、想像力に頼らず、しっかり僕はみせたい。『二分間の冒険』力強い演劇にします。

公演は、8月17日(土)から25日(日)まで、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場大スタジオにて。5月25日(土)からの一般発売に先駆け、チケットぴあでは5月19日(日)10時から先着先行販売開始。